「藍神・・・お前ホント可愛いなぁ…」が印象に強い、「遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS」を皆さんは覚えていますか?
私は当時、入場者特典カードが欲しくて何度も映画館に足を運んだ…辛い記憶があります・・・
「お金が無い学生には厳しい商法ですよ…あれは…」
いつもの余談はさておき、今回は登場人物の一人、藍神こと「ディーヴァ」が使用していた「方界」デッキを紹介していきたいと思います。
映画のネタバレは避けたいので(「ディーヴァ」はネタバレじゃない?)、「方界」カード以外については触れないので安心してください。
今回も「純構築」なうえに、後攻特化の非常に尖った構築を意識しているため、いつも通り優しい目で参考程度に見て頂ければ幸いです。
方界デッキ【メイン】
こちらが、「方界」テーマの【メイン】デッキになります。
今回の「方界」は【暗黒方界神クリムゾン・ノヴァ】を最大限活かすために、後攻特化の構築にしてみました。
「方界」デッキは「墓地を肥やす」ことが最も重要な動き(展開)になります。
そして、墓地を肥やし【方界業】や【方界法】などの墓地効果を利用し、手札に3種類の「方界」カードを揃えることが主な動きになります。
「なぜ、手札に3種類の「方界」カードを揃える必要があるの?」と思うのではないでしょうか!
その理由は、キーカード紹介でも話しますが【暗黒方界神クリムゾン・ノヴァ】が「方界」カードを3種類見せることで容易に特殊召喚できる効果を持っている点になります。
この容易な展開効果に加え、強力な効果を持つ【暗黒方界神クリムゾン・ノヴァ】を如何に展開するかが、今回の構築のカギになります。
「方界」テーマはいい意味で「豪快なデッキ」なので、デッキを回していて本当に楽しく爽快感があります。
回ってしまえば止められないテーマなのでランク戦でも戦えなくはないポテンシャルがあるので、気になった方は以降のキーカード紹介も見て頂ければ幸いです!
メインデッキのキーカード
今回の構築は「【暗黒方界神クリムゾン・ノヴァ】で殴る!」という単純で明確な動きなので、後攻に強いカードを多く採用しています。
その中でも【禁じられた一滴】は【方界業】や【方界法】を墓地に送りながら、相手のモンスターを無力化できるためオススメです。
今回は【名推理】を利用して墓地肥やしを行う構築になりますが、運が絡み安定性に欠けるため注意が必要です。
苦手な方は【召喚僧サモンプリースト】を採用することで、確実に【流星方界器デューザ】にアクセスすることができます。
正直…不安な方は「方界」罠カードをもう少し採用した方が安定性は上がると思います。【方界縁起】や【方界降世】くらいなら1枚採用してもいいかもしれません。
方界胤ヴィジャム
(1):このカードは戦闘では破壊されない。
(2):このカードが相手モンスターと戦闘を行ったダメージステップ終了時に発動できる。
モンスターゾーンのこのカードを永続魔法カード扱いとして
自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置き、
その相手モンスターに方界カウンターを1つ置く。
方界カウンターが置かれたモンスターは攻撃できず、効果は無効化される。
(3):このカードの効果でこのカードが永続魔法カード扱いになっている場合、
自分メインフェイズに発動できる。
魔法&罠ゾーンのこのカードを特殊召喚する。
今回の構築では真価を発揮する場面は少ないですが、非常に強力な効果をもつ「方界」モンスターになります。
戦闘破壊耐性を持っており、戦闘を行ったダメージステップ終了時に自身を永続魔法化しつつ、相手モンスターに方界カウンターを置くことができます。
「方界カウンターが置かれたモンスターは攻撃できず、効果は無効化される」ため、壁モンスターとしてや、自爆特攻し相手のモンスターを無効化したりなど、非常に優秀なモンスターになります。
また、「方界」魔法・罠カードと相性が良く、発動条件をこのカードで満たすことができます。
それに加え、(3)は「このカードの効果でこのカードが永続魔法カード扱いになっている場合、
自分メインフェイズに、魔法&罠ゾーンのこのカードを特殊召喚する」自己特殊召喚効果を持っているため、除去されない限り、などでも再利用することができます。
手札にきても腐ることはなく、純構築ならとりあえず3枚採用で問題ないと思います。
流星方界器デューザ
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「方界」カード1枚を墓地へ送る。
(2):1ターンに1度、このカードが表側表示で存在する状態で、
モンスターが自分の墓地へ送られたターンに発動できる。
このカードの攻撃力はターン終了時まで、
自分の墓地のモンスターの種類×200アップする。
この効果は相手ターンでも発動できる。
「方界」デッキにおいて最重要モンスターと言っても過言ではないカードになります。
当時は週刊少年ジャンプを3冊買った思い出が蘇りますね・・・
効果はシンプルで強力で「 このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に、デッキから「方界」カード1枚を墓地へ送る」「方界」専用の墓地送り効果になります。
しかも、この効果にターン1制限がない…というビックリ性能(笑)
墓地送り効果は「方界」カードなら、モンスター・魔法・罠と種類を問わず送れるため、初動から終盤まで活躍ができる非常に優秀な効果になります。
この効果により墓地効果を持つ【方界業】や【方界法】などのサーチやサルベージなどを行うことができます。
(2)の強化効果は今回の構築ではオマケと個人的には割り切っています。
コチラのモンスターも「方界」デッキなら間違いなく、重要カードになるため3枚必須のモンスターになります。
暗黒方界神クリムゾン・ノヴァ
このカードは通常召喚できない。
このカード以外の手札の「方界」カード3種類を相手に見せた場合のみ特殊召喚できる。
このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードは、このカード以外の元々の攻撃力が3000以下のモンスターが発動した効果を受けない。
(2):このカードの攻撃でモンスターを破壊した時に発動できる。
このバトルフェイズ中、このカードはもう1度だけ攻撃できる。
(3):自分エンドフェイズに発動する。
お互いのプレイヤーは3000ダメージを受ける。
「方界」のフィッシャーにして「〇意マシマシ」のモンスターになります。
このカードは通常召喚できませんが、「 このカード以外の手札の「方界」カード3種類を相手に見せた場合のみ特殊召喚できる」自己展開効果をもっているため「方界」なら容易に、この大型モンスターを展開することができます。
また、この召喚効果はターン1制限がなく、手札にいれば1ターンの間に2体でも3体でも特殊召喚することができます。
これだけでも十分強力ですが、残りの3つの効果もシンプルで強力な効果になります。
(1)は「 このカードは、このカード以外の元々の攻撃力が3000以下のモンスターが発動した効果を受けない」モンスターの効果耐性になります。
自身の攻撃力は3000と比較的高く、大半のモンスター効果は受けないと考えて良いと思います。
また、フィールド以外で発動した効果も受けないので、墓地や手札誘発も効かないため、除去されるリスクを減らしてくれます。
(2)は「このカードの攻撃でモンスターを破壊した時に、このバトルフェイズ中、このカードはもう1度だけ攻撃できる」連続攻撃効果になります。
モンスターを破壊する必要がありますが、攻撃力3000で最大2回攻撃を行え、さらに【方界波動】と組み合わせることで、6000で攻撃ができデュエルを一気に終わらせることができます。
(3)が癖が強く強力で「 自分エンドフェイズに、お互いのプレイヤーは3000ダメージを受ける」バーン効果になります。
自分もダメージを受けますが3000ダメージは馬鹿にならないバーン効果になります。
そのため、いきなり手札から出てきたこのカードが、後攻で1ターンキルをしてしまうことも珍しくありません。
それこそ、戦闘破壊したモンスターが攻撃表示で攻撃力1000以下だったら、(2)(3)の効果でデュエルを終わらせることができます。
癖は強いですが、本当にフィッシャーとして相応しい強力なモンスターになります。
方界業
(1):このカードの発動時に、「方界胤ヴィジャム」以外の
自分フィールドの「方界」モンスター1体を対象にできる。
その場合、手札・デッキから「方界胤ヴィジャム」を任意の枚数墓地へ送る。
その後、対象のモンスターの攻撃力は、
この効果で墓地へ送ったモンスターの数×800アップする。
(2):相手ターンに「方界」モンスターの効果で
「方界胤ヴィジャム」が特殊召喚された場合に発動する。
このカードを墓地へ送り、相手のLPを半分にする。
(3):墓地のこのカードを除外して発動できる。
デッキから「方界」モンスター1体を手札に加える。
基本的には(3)のサーチ効果がメインになる魔法カードになります。
(1)は「自分フィールドの「方界胤ヴィジャム」以外の「方界」モンスター1体を対象に手札・デッキから「方界胤ヴィジャム」を墓地へ送ることで、墓地へ送った数×800アップする」強化効果になります。
「方界獣」や「方界帝」の軸なら、強化の上昇幅も高く、「方界胤ヴィジャム」を墓地に送ることができるので強力な効果になります。
(2)の「相手ターンに「方界」モンスターの効果で「方界胤ヴィジャム」が特殊召喚された場合に、このカードを墓地へ送り、相手のLPを半分にする」効果も発動条件が限られているため、強力な効果ですが今回の構築では難しいです・・・
(3)が重要で「墓地のこのカードを除外して発動でき、デッキから「方界」モンスター1体を手札に加える」サーチ効果になります。
この効果のオカシイ点は...万能サーチ効果なのにターン1制限がないことになります。
そのため、運が良ければ【名推理】などで墓地に3枚送られれば「方界」モンスターを3枚サーチできる。破格のサーチをすることができます。
このカードが墓地にあるかないかで、「方界」の展開が大きく変わるため3枚必須のカードになります。
方界法
このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。
手札から「方界」カード1枚を墓地へ送り、自分はデッキから1枚ドローする。
(2):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、
自分の「方界」モンスターの戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは0になる。
(3):墓地のこのカードを除外し、
自分の墓地の「方界」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に加える。
個人的には「方界」の回転率を上げてくれる優秀なカードだと思います。
(1)は「自分メインフェイズに、手札から「方界」カード1枚を墓地へ送り、自分はデッキから1枚ドローする」手札交換効果になります。
【方界業】をはじめ、優秀な墓地効果が多い「方界」では墓地を肥やしつつデッキを回せるため、非常に使いやすい効果になります。
(2)は「このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、自分の「方界」モンスターの戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは0になる」戦闘ダメージを0にする効果になります。
これにより、ライフを考えず【方界胤ヴィジャム】の自爆特攻し、相手のモンスターを無効化することができます。
(3)は「墓地のこのカードを除外し、自分の墓地の「方界」モンスター1体を対象として、そのモンスターを手札に加える」サルベージ効果になります。
【方界業】と違い1ターンに1度しか使用できませんが、墓地に落ちてしまった【暗黒方界神クリムゾン・ノヴァ】を回収できるため、非常にありがたい効果になります。
【名推理】で【暗黒方界神クリムゾン・ノヴァ】が3枚墓地にいったら・・・笑えないですからね...本当に助かります。
【禁じられた一滴】とも相性が良く、「方界」にしては癖が少なく使いやすいカードになります。
方界波動
(1):自分フィールドの「方界」モンスター1体と
相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
その自分のモンスターの攻撃力を倍にし、その相手のモンスターの攻撃力を半分にする。
(2):自分の墓地から、このカードと「方界」モンスターを任意の数だけ除外し、
除外した「方界」モンスターの数だけ
相手フィールドの表側表示モンスターを対象として発動できる。
そのモンスターに方界カウンターを1つずつ置く。
方界カウンターが置かれたモンスターは攻撃できず、効果は無効化される。
【暗黒方界神クリムゾン・ノヴァ】をさらに脳筋にしてくれる魔法カードになります。
(1)は「自分フィールドの「方界」モンスター1体と相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として、その自分のモンスターの攻撃力を倍にし、その相手のモンスターの攻撃力を半分にする」強化+相手のモンスターの弱体効果になります。
【暗黒方界神クリムゾン・ノヴァ】にこのカードを使うことで、攻撃力6000の連続攻撃、エンドフェイズ3000バーンという...脳筋のモンスターをつくることができます。
ただし、相手のモンスターが対象に取れない場合は発動できないので、注意が必要です。
(2)は「自分の墓地から、このカードと「方界」モンスターを任意の数だけ除外し、除外した「方界」モンスターの数だけ相手フィールドの表側表示モンスターを対象として、方界カウンターを1つずつ置く」方界カウンターばらまき効果になります。
方界カウンターを乗せれば、相手のモンスターを無効化できるので強力な効果になりますが、今回の構築は「方界」モンスターが少ないため、確実に有利を取れる場面で使用することをオススメします。
方界合神
(1):自分の手札・フィールドから、
「方界」融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、
その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
(2):表側表示の「方界」モンスターが、戦闘で破壊された場合、
またはフィールドから離れた場合、墓地のこのカードを除外して発動できる。
手札・デッキからレベル4以下の「方界」モンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚する。
この効果で特殊召喚されたモンスターは、このターン戦闘・効果では破壊されない。
「方界」専用の融合罠カードになります。
(1)は「自分の手札・フィールドから、「方界」融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する」シンプルな融合効果になります。
「これだけなら【融合】で良くない?」と思えますが、そんなことありません!
(2)は「表側表示の「方界」モンスターが、戦闘で破壊された場合、またはフィールドから離れた場合、墓地のこのカードを除外して、手札・デッキからレベル4以下の「方界」モンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚する」特殊召喚効果になります。
発動条件は「戦闘で破壊された場合、またはフィールドから離れた場合」と比較的容易に後続の準備(保険)をすることができます。
また、「この効果で特殊召喚されたモンスターは、このターン戦闘・効果では破壊されない」ため、いざという時の壁モンスターとしてリクルートすることもできます。
自分の「方界」モンスターをリンク素材とした際にも発動できるので、意外と活躍の場面が多い罠カードになります。
方界【EX】デッキとキーカード
こちらが「方界」のEXデッキになります。
「方界」は1種類融合モンスターがいますが、正直…好きな汎用性が高いカード入れればいいと思いますよ(投げやり)
基本的にEXは【強欲で金満な壺】コストか【暗黒方界神クリムゾン・ノヴァ】がフィッシャーなため、失敗した場合のプランBと考えています。
そのため、ランク10を多めに入れる軸やリンクを多めに採用する軸など臨機応変に対応することができます。
もちろん、今回の紹介する構築がEXデッキに頼っていないだけで、シンクロ軸や【召喚僧サモンプリースト】採用する場合など、メインの構築によっては大きく変わります。
暗黒方界邪神クリムゾン・ノヴァ・トリニティ
「暗黒方界神クリムゾン・ノヴァ」×3
このカードは上記のカードを融合素材にした融合召喚でのみ特殊召喚できる。
(1):フィールドのこのカードは相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。
(2):このカードの攻撃宣言時に発動する。
相手のLPを半分にする。
(3):このカードの攻撃でモンスターを破壊した時に発動できる。
このバトルフェイズ中、このカードはもう1度だけ攻撃できる。
(4):自分が効果ダメージを受けた場合に発動する。
受けたダメージの数値分だけ相手にダメージを与える。
豪快で「とりあえず強い効果を詰め込みました!」感が否めない、「方界」の融合モンスターになります。
(1)は「フィールドのこのカードは相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない」耐性効果になります。
このカード自体が攻撃力4500もあり、相手は限られた方法で除去しなくてはならないため、召喚することで大きなプレッシャーを与えることができます。
(2)は「このカードの攻撃宣言時に、相手のLPを半分にする」効果になります。
一瞬…「うん?」と二度見してしまう効果ですが、攻撃宣言時のため1回でも直接攻撃が成立してしまえばデュエルに勝つことができます(笑)
また、(3)の「このカードの攻撃でモンスターを破壊した時に、このバトルフェイズ中、このカードはもう1度だけ攻撃できる」連続攻撃効果もあるため、モンスターを破壊できれば、ライフをさらに半分にして追撃を行うことができます。
そのため、「相手は下手な壁モンスターをフィールドに置くことができない・・・しかし、ダイレクトは避けたい・・・」という状況にすることができます。
(4)は「自分が効果ダメージを受けた場合に、受けたダメージの数値分だけ相手にダメージを与える」バーンダメージを肩代わりしてもらう効果になります。
【暗黒方界神クリムゾン・ノヴァ】がフィールドにいれば、エンドフェイズ時に相手に6000ものダメージを与えることができますが、そんな状況ならデュエルに勝っていると思います(笑)
そのため、個人的な感想ですがオマケ効果かな・・・
召喚できれば、ほぼ勝ちレベルの強力なモンスターですが、専用の構築じゃないと召喚は難しいため、生成コストがない方は、無理に作成する必要はないと思います。
まとめ+雑談
今回は、遊戯王マスターデュエルから「方界」デッキを紹介しました。
いやーやっぱり脳筋デッキは楽しいうえに、決まった時の爽快感が良いですよね!
OCGで実装された時は「青眼」の方がお気に入りでしたが、今は「方界」の方が好きかもしれません(笑)
「捕食植物」を作成した方は、「方界」カードを多く持っていると思うので、是非、爽快感がある「方界」を試してみてはいかがでしょうか!
話は変わりまして、2月からマスターデュエルも【餅ガエル】と【ユニオン・キャリアー】が禁止になりますね・・・
紹介しているデッキが…今回の禁止制限で軒並み大打撃を受けています。
もちろん、デッキの作り直しやリライトできるものはしますが、砕いてしまったデッキもあるので、厳しいです。お金がないので...最近は課金もできないので...
そのため、直すのに時間がかかってしまうと思いますが、期待せずにお待ちいただけると幸いです。