みなさんは、「魔法罠ゾーンにセットできる」モンスターをご存知でしょうか?
実は、共通効果で「魔法カード扱いとして手札から魔法&罠カードゾーンにセットできる」AF(アーティファクト)というテーマがあります。
アーティファクトはモンスターというよりは、神話上の武器をモチーフにしたカードになります。
アーティファクトはOCGでは、8期の最後に登場しました。やっぱり懐かしさで、この辺のデッキをつくりたくなってしまいますね…
今回は可能な限り、純構築を意識して作成してみました。
他のテーマデッキとは、かなり違う動きになるので「特殊なデッキをつくりたい」「神話の武器が好き」な方は是非、参考にしてみてください。
アーティファクトデッキ【メイン】
こちらが、アーティファクトデッキの【メイン】デッキになります。
アーティファクトの特徴は、魔法・罠カードゾーンにセットでき相手のターンに破壊されると能力を発揮するテーマになります。
破壊されると特殊召喚され、相手ターン中に特殊召喚された場合、追加効果が発動します。
相手の破壊はもちろん、自分で破壊しても良いため、相手ターンに発動できる魔法・罠破壊カードと一緒に伏せて自分から狙っていくのが基本的な動きになります
アーティファクトデッキは、かなり受け身のデッキなので攻めが好きな方にはあまりオススメはしませんが、相手の意表を突きたい方には是非、使用して頂きたいデッキタイプになります。
5月9日時点でまだプラチナですが、ランクマでも十分に戦うことができると思います。
【アーティファクトの神智】からの【アーティファクト-デスサイズ】がやはり強力な効果ですね...
メインデッキのキーカード
ここからはメインデッキのキーカードを紹介していきたいと思います。
アーティファクトはレベル5・天使族で統一されているので、戦闘面で強力な【オネスト】を採用しています。
また、シンクロ召喚時フィールドのカードをすべて破壊できる【ブラック・ローズ・ドラゴン】を相手ターンに召喚するために【ホップ・イヤー飛行隊】を採用しています。
他にオススメのカードは、生成コストに余裕があれば、AFは伏せることが多いので【やぶ蛇】なども採用すると破壊されることで、一気に形勢逆転ができると思います。
【アーティファクト-ヴァジュラ】は手札から特殊召喚など強いですが、連携力を重視して今回は採用していません。
アーティファクト-モラルタ
このカードは魔法カード扱いとして手札から魔法&罠カードゾーンにセットできる。魔法&罠カードゾーンにセットされたこのカードが相手ターンに破壊され墓地へ送られた時、このカードを特殊召喚する。相手ターン中にこのカードが特殊召喚に成功した場合、相手フィールド上に表側表示で存在するカード1枚を選んで破壊できる。
「対象を取る・取らない」で問題になった、ある意味有名なモンスターになります。
「選ぶが対象は取らない」はこのカードが基準になったと言っても良いと思います。
「魔法&罠カードゾーンのこのカードが相手ターンに破壊され墓地へ送られた場合、特殊召喚され、相手フィールドの表側表示のカード1枚を選んで破壊する」汎用性の高い除去効果になります。
相手ターンに【アーティファクト・ムーブメント】等で自身を破壊すれば好きなタイミングで除去効果を発動が可能です。
また、ターン1制限がなく、自身の効果以外で特殊召喚に成功した場合にも発動できるので、【アーティファクトの神智】でも効果を発動することができます。
この破壊効果は、「対象を取らない効果」なので対象耐性があるモンスターを除去することが可能です。
非常に汎用性が高く強力な効果なので、間違いなく3枚入れておくカードになります。
アーティファクト-デスサイズ
(1):このカードは魔法カード扱いとして手札から魔法&罠ゾーンにセットできる。 (2):魔法&罠ゾーンにセットされたこのカードが 相手ターンに破壊され墓地へ送られた場合に発動する。 このカードを特殊召喚する。 (3):相手ターンに、このカードが特殊召喚に成功した場合に発動する。 このターン、相手はEXデッキからモンスターを特殊召喚できない。
「死神の鎌」という名前の通り、強力な効果のカードになります。
「魔法&罠カードゾーンのこのカードが相手ターンに破壊され墓地へ送られた場合、特殊召喚され、相手のEXデッキの召喚をを封じる」インチキ効果になります。
現代遊戯王では多くのテーマがEXデッキを利用しています。
しかし、このカードは相手ターンに特殊召喚に成功するだけで、相手のEXデッキを止めてしまいます。
そのため、デッキによっては【アーティファクト-デスサイズ】が場に出るだけで展開が止まってしまい何もできないという場合もあります。
実際、出しただけでサレンダーされた試合も結構ありました。
重要な点は、(3)の効果は誘発効果であり、チェーンの解決が全て終わるまで発動できないため注意が必要です。
例えば、【融合】等のEXデッキからモンスターを特殊召喚する効果にチェーンをして、このカードを特殊召喚しても、その特殊召喚を妨害する事はできないです。
とは言え、非常に強力な効果なので必ず採用したいカードになります。
アーティファクト-カドケウス
このカードは魔法カード扱いとして手札から魔法&罠カードゾーンにセットできる。 魔法&罠カードゾーンにセットされたこのカードが 相手ターンに破壊され墓地へ送られた時、このカードを特殊召喚する。 また、このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する限り、 相手ターン中に「アーティファクト」と名のついたモンスターが特殊召喚された時、 デッキからカードを1枚ドローする。 「アーティファクト-カドケウス」は自分フィールド上に1体しか表側表示で存在できない。
アーティファクトデッキのドローソースカードになります。
「相手ターン中にアーティファクトが特殊召喚された時に1枚ドロー」ができるサポート効果を持っています。
ただ、他のアーティファクトと比べると少し扱いが難しいモンスターになります。
ドロー効果は、【アーティファクト-カドケウス】が場に存在し、相手ターンにアーティファクトが特殊召喚されることで発動します。
そのため、【アーティファクト-カドケウス】自体は単体性能が低いため【アーティファクト-ベガルタ】などの破壊効果を持つモンスターと合わせて使うのが基本になります。
また、このカードと他のアーティファクトを同時に破壊された場合、同時に複数のカードが発動した場合に基づき好きな順序でチェーンを組み特殊召喚効果を処理をします。
このチェーンの組み方も重要になり、【アーティファクト-カドケウス】がフィールドにいないとドロー効果が使えません。
その場合、遊戯王では逆順処理なので【アーティファクト-カドケウス】を最後のチェーンに積むことで、その後で他のアーティファクトが特殊召喚される形となるため、それらのアーティファクトの特殊召喚をトリガーにドロー効果を使用できます。
古い動画ですがオススメです。正直言います...マスターデュエルはCPUが効果処理してくれるので、使えばなんとなくわかります(笑)
少々、慣れていないと難しいですが、純構築なら決まれば爆発的なアドバンテージを得られるので入れておきたいカードになります。
アーティファクト-ベガルタ
このカードは魔法カード扱いとして手札から魔法&罠カードゾーンにセットできる。 魔法&罠カードゾーンにセットされたこのカードが 相手ターンに破壊され墓地へ送られた時、このカードを特殊召喚する。 相手ターン中にこのカードが特殊召喚に成功した場合、 自分フィールド上にセットされたカードを2枚まで選んで破壊する。 「アーティファクト-ベガルタ」のこの効果は1ターンに1度しか使用できない。
アーティファクトを自発的に展開できる貴重なカードになります。
「魔法&罠カードゾーンのこのカードが相手ターンに破壊され墓地へ送られた場合、特殊召喚され、自分フィールド上にセットされたカードを2枚まで選んで破壊する」効果になります。
伏せたアーティファクトを2枚同時に破壊できるので、自身と併せて3体のアーティファクトを展開することができます。
【アーティファクト・ムーブメント】と合わせることで、セットされたこのカードの破壊と破壊対象となるアーティファクトの確保を同時に行うことも可能です。
【アーティファクト-ヴァジュラ】と違い好きなカードを破壊できるので、私は連携力と使いやすさを考慮して【アーティファクト-ベガルタ】を採用しています。
アーティファクト-ロンギヌス
(1):このカードは魔法カード扱いとして手札から魔法&罠ゾーンにセットできる。 (2):魔法&罠ゾーンにセットされたこのカードが 相手ターンに破壊され墓地へ送られた場合に発動する。 このカードを特殊召喚する。 (3):相手ターンに、手札・フィールドのこのカードをリリースして発動できる。 このターン、お互いにカードを除外できない。
他のアーティファクトとは用途が違うカードになります。そのため、様々なデッキで出張しているカードになります。
このカードは、アーティファクトの共通効果に加え手札・フィールドからリリースすることで相手ターンにカードの除外を封じる効果を持ちます。
現代遊戯王では、墓地効果や【墓穴の指名者】が当たり前なので除外をできなくするのはかなり強力になります。
相手が除外を使わないデッキの場合もアーティファクトの共通効果に切り替えて対処できるので、腐る事が少ないのも強い点になります。
正直、アーティファクトとシナジーがあるかと言うとないです...このカード1枚で簡潔しているくらい強力なカードになります。
アーティファクト・ムーブメント
(1):フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。 そのカードを破壊し、デッキから「アーティファクト」モンスター1体を選んで 魔法カード扱いとして自分の魔法&罠ゾーンにセットする。 (2):このカードが相手によって破壊された場合に発動する。 次の相手バトルフェイズをスキップする。
アーティファクト専用の速攻魔法カードになります。
(1)の効果は【サイクロン】とアーティファクトをセットする効果が合わさった効果になります。
魔法・罠カードを除去しつつアーティファクトをセットできるので、発動するだけで1枚得するカードになります。
基本的な使い方は、相手ターンで自分の魔法カード状態のアーティファクトを破壊し、そのアーティファクトを特殊召喚します。
【アーティファクト-ベガルタ】を破壊することで、さらに破壊+セットができるので、他のアーティファクトの召喚に繋げることができます。
(2)の効果は相手に破壊された場合に、次の相手のバトルフェイズをスキップする効果になります。
このカードが【ハーピィの羽箒】などで破壊される時にチェーンしてこのカードを発動すれば、(1)の効果も使用でき、相手のバトルフェイズをスキップできる強力なカードになります。
アーティファクトの神智
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できず、 このカードを発動するターン、自分はバトルフェイズを行えない。 (1):デッキから「アーティファクト」モンスター1体を特殊召喚する。 (2):このカードが相手によって破壊された場合、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。 そのカードを破壊する。
アーティファクト専用の罠カードになります。
「このカードを発動するターン、自分はバトルフェイズを行えない」とありますが、アーティファクトは相手のターンに動くのが特徴なので特にデメリットではないです。
このカードも基本的には相手のターンに発動すると考えて良いと思います。
(1)の効果は「デッキから「アーティファクト」モンスター1体を特殊召喚する」効果になります。
特殊召喚するカードは【アーティファクト-モラルタ】で相手のフィールドのカードを破壊するか、【アーティファクト-デスサイズ】で相手のEXデッキを止めてしまうのが基本的な使い方になります。
(2)の効果は、「相手によって破壊された場合にフィールドのカード1枚を破壊する」効果になります。
こちらも【アーティファクト・ムーブメント】と同様に破壊される時にチェーンして発動すれば、デッキの召喚効果と破壊効果を両方使う事ができ、大きなアドバンテージを得ることができます。
EXデッキ
こちらが「アーティファクト」のEXデッキになります。
アーティファクトはEXカードが2種類しかないので、非常に自由度が高いです。
オススメは、アーティファクトはレベル5で統一されているのでランク5エクシーズは召喚する機会が多いと思います。
今回は採用していませんが【セイクリッド・プレアデス】は相手のターンに使えるバウンス効果で非常に強力です。
【TG ワンダー・マジシャン】の採用理由は、相手のターンに【水晶機巧-ハリファイバー】から召喚でき、召喚成功時に魔法・罠カード1枚を破壊できるのでアーティファクトと相性抜群です。
また、【TG ワンダー・マジシャン】は相手メインフェイズにシンクロ召喚可能なので、破壊して特殊召喚したアーティファクトとシンクロして【フルール・ド・バロネス】まで繋げることができます。
EXデッキのキーカード
アーティファクトにこれと言って正解のEXカードがありせん...
エクシーズ軸にするも良し!リンク軸にするも良し!
皆さんが好きな色にEXを染めて良いと思います。(まだ、自分も調整中です...)
アーティファクト-デュランダル
(1):1ターンに1度、以下の効果から1つを選択して発動できる。 この効果は相手ターンでも発動できる。 ●フィールドのモンスターの効果が発動した時、 または通常魔法・通常罠カードが発動した時、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。 その効果は「相手フィールドの魔法・罠カード1枚を選んで破壊する」となる。 ●このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。 お互いは手札を全てデッキに戻してシャッフルする。 その後、お互いはそれぞれ自身がデッキに戻した数だけデッキからドローする。
アーティファクトのランク5エクシーズモンスターになります。
1ターンに1度、2つの効果から1つを選択して、X素材を1つ取り除き発動できます。
1つ目の効果は、フィールドのモンスターの効果が発動した時、通常魔法・通常罠カードが発動した時にその効果を「相手フィールドの魔法・罠カード1枚を選んで破壊する」に変えてしまう効果になります。
これにより、相手の効果を実質的に無効にでき、魔法&罠ゾーンにセットされたアーティファクトを破壊してモンスター効果の発動や展開をすることができます。
2つ目の効果は、お互いは手札を全てデッキに戻してシャッフルし、デッキに戻した数だけデッキからドローする。手札交換用の効果になります。
手札事故を防ぐこともでき、相手がサーチ効果を使った後にこの効果を使えばそれを無意味にすることも可能です。
ただし、効果は1ターンに1度どちらか一つなので考えて効果を発動する必要があります。
アーティファクト-ダグザ
カード名が異なるモンスター2体 このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 (1):このカード以外のフィールドのカードの効果が発動した時に発動できる。 手札・デッキから「アーティファクト」モンスター1体を選んで、 魔法カード扱いとして自分の魔法&罠ゾーンにセットする。 この効果でセットしたカードは次の相手エンドフェイズに破壊される。 (2):リンク召喚したこのカードが相手ターンに破壊された場合に発動できる。 自分の墓地から「アーティファクト」モンスター1体を選んで守備表示で特殊召喚する。
アーティファクトのリンクモンスターになります。
(1)の効果は「このカード以外のフィールドのカードの効果が発動した時、手札・デッキからアーティファクトを魔法カード扱いでセットする効果」になります。
発動条件も非常に緩いので、相手のターンにも容易に発動が可能です。
また、セットしたモンスターは次の相手エンドフェイズに破壊されるので、放置していても、ただセットしただけにはならないのは優秀だと思います。
少し残念なのは、破壊がエンドフェイズ時なので破壊しない場合タイミングが遅いです。
(2)の効果は「リンク召喚したこのカードが相手ターンに破壊された場合に、自分の墓地から「アーティファクト」モンスターを守備表示で特殊召喚する」になります。
「相手ターンに破壊された場合」という条件が厳しいうえに、アーティファクトはモンスターを破壊する効果はないので、オマケ程度の効果で無理に狙わず、相手の破壊行為を牽制する効果と考えましょう。
まとめ
今回は、遊戯王マスターデュエルから「アーティファクト」デッキを紹介しました。
アーティファクトはかなり特殊なデッキなので、苦手な方も多いと思います。
ですが、普段使用しないタイプのテーマを使用することで、自分に合ったデッキタイプやテーマの対策などがわかり、意外と楽しいですよ!