今このサイトを読んでいる人は、「大学を留年したい」から読みに来たわけではないと思います。
もちろん留年することは、「学費」や「就職活動」において良いことではありません。
ですが、留年してしまったならまずその現状をしっかり受け止め、そこからあなたができるであろう最善のプランを立てていくことが重要です。
と言っても、今読んでいるほとんどの人が留年なんて初めてだと思います。初めての人に「何が一番最善のプランなのか…」と聞いても答えるのは難しいと思います。
そこで今回は、留年を経験したことがある私が、留年大学生は「就職活動」「卒業」「学費」どれが一番大事なのかを話して行きたいと考えています。
最優先はもちろん卒業単位!
留年してしまった…という現実について、自分自身を見直す時に出てくる問題の一つに、「卒業と就職、そして学費のためのアルバイトどれを優先するべきか…?」という問題が出てくると思います。
結論から話してしまいます。基本的には単位をしっかり確保して卒業することが最優先になります。
当たり前ですよね…単位がなくて卒業できなければ、いくら就活で内定をもらったって意味はありません。
「学費」を稼ぐためにバイトをしても、単位が足りなくて2度目の留年をしてしまっては本末転倒です。
極論、このような疑問に関しては、各大学の学生相談室で相談することをオススメしますが、今回は相談しづらい人のために、実体験も踏まえて簡単に話していきたいと思います。
無理して学費を稼がない!
留年をした場合、一番重要になってくるのは「学費」になると思います。「学費」を払わなければ、大学には通うことができません。
ですが以前に、「大学を留年してしまった必見!経験者が語る、留年を親に伝えるポイントを紹介!」で話しましたが、学費や生活費を稼ぐためにバイトに比重を置くことは非常に危険になります。
それどころか、残りの単位数によっては、バイトを辞めてでも単位を取って卒業することに専念するべきだと思います。
大丈夫だと思っても、留年をしてしまった時は精神的にもきつい場合が多いです。その状態で学費や生活費を稼ぎながら大学に行き単位取るのはかなり至難の技です。
実際私も学費を稼ぐために深夜までバイトをしていて、単位を落としてしまい留年してしまいました…
ですので、無理がないような卒業プランを立てて、できるだけ親にお金を借りる方が失敗は少ないと思います。

ですが中には、「親もお金がないし、学費が払える状況ではない…」というのなら、オススメではありませんが、休学という選択肢も存在します。
休学中に集中的にバイトなどすれば、ある程度まとまったお金を稼ぐことができると思います。
とはいえ、この方法は留年するよりもマシという最終手段になります。
ただし、留年した時はもちろんそうですが、休学する時にも理由をしっかりと親に説明してからにしましょう。
払うお金がないから、という明確な理由があるので留年してしまった時よりは、ずっと気持ちが楽だと思います。
手の回る範囲での就活を
就職活動に関しても、アルバイト同様、無理ではない範囲でなら行っても良いと思います。
取得する単位数が多すぎて、「とてもじゃないけど就職活動まで手がまわりそうにないのに無理やり就職活動を行う」、みたいなことは絶対にやめてください。
私もそうでしたが、理系大学なら卒業研究などもあり、卒業単位を取得しながら、研究をし就職活動をすることはほぼ不可能と言っていいと思います。

もし取得しなければならない単位が多いのなら、就職活動はバッサリと諦めて、卒業最優先になります。とにかく卒業しないことには話になりません。
例え就職活動頑張って内定をもらったとしても、もう一度留年や退学が決まってしまったら、内定取り消しになってしまい、就職活動した意味がなくなってしまいます。
友人の話になりますが、単位取得と研究でいっぱいいっぱいで、就職活動ができなかったのですが、教授の紹介により、3月に無事内定をもらうことができました。
このような奇跡みたいなこともあるので、何度も重ねて言いますが、とにかく何を犠牲にしての卒業だけはできるようにプランを考えましょう。
留年生の就活はどうするの?
「まずは卒業優先して時間が取れないようなら無理に就活活動をしない」と話しましたが、そんな簡単に決断できるようなことではないですよね!
そもそも皆さんは、なぜ大学に行くのですか?
多くの人が、「大学卒業」という資格が欲しく、少しでも自分が行きたい、条件の良い企業に就職したいからという人が大半でしょう。
また、新卒採用が一番たくさんの企業から選ぶことができますし、内定を取りやすいということを知ってる人も多いでしょう。
それが出来ないのであれば、大学卒業なんて意味がない、なんて考える人もいると思います。
それが間違いだとは言いません、それも一つの正解です。
ですが、先ほども話したように、内定が決まったとしても、卒業できなければ結局は内定取り消しになってしまう可能性が非常に高く、その可能性が高い段階で就職活動するのは非常に危険です。
もちろん、残り数単位とかならガンガン就職活動してもいいでしょうけど、週5でフルに授業取って全部単位をもらえないと卒業できない、みたいな感じなら、就職活動ができないのも同然です。

就職活動する場合、当たり前のことですが採用試験を受けることになります。
これは私の感想ですが、大抵の採用試験は平日にあります。
また、今住んでる場所から遠いところが試験会場になっていることもよくあります。
ということは、採用試験を受けに行くということは、平日が1日潰れてしまうという事にもなります。
ですので、週5で授業が入っているのなら、採用試験に受けに行くことすら難しくなります。
授業によっては、就職活動は欠席にはならないこともあると思いますが、欠席が多ければ自分で勉強しなければいけないので、試験でかなり頑張らないといけません。
「じゃあ、どれぐらいなら就職活動してもいいの?」と疑問が出ると思います。
正直に話しますが、これはあなた自身の状況で変わってくるので、これが答えというものは存在しません。そのため、やはり学生相談室なので相談したほうが確実と言えます。
留年したら就職に不利か?
仮に、就職活動が遅れてしまったから卒業しても職がない…何ていう事になってしまっても、正直問題ないと思います。
もちろん、大手一流企業などには、支障が出ると思いますが、意外と人が欲しくてたまらないのに、人が集まらない、何ていう企業もたくさんあります。
ですので、「一回留年した上に既卒になってしまって、就職できるかどうか不安・・・」という気持ちも分かります。実際私もそういう考えでした。
ただ、就職活動していけば、よほど選り好みしない限りは普通に就職できると思います。
実際に、私も様々な採用試験や面接を受けましたが、留年してるからといって書類審査で落とされる事はなかったですし、企業によっては留年について触れない企業もありました。
それでも問題なく内定は頂けましたし、留年したからといって就職活動にで大きく足を引っ張った印象はありませんでした。
もちろん、留年について聞いてくる企業もありましたが、前もって聞いてくるのは分かってるので事前に答えを準備しとけば問題はないと思います。
「大卒」は選択肢を広げる
なぜここまで大学卒業を最優先する理由としては、「大卒」という資格はあなたが思ってる以上に強力です。
能力が同じ条件でも、「高卒」と「大卒」の場合だったら、やはり「大卒」の方が有利になってしまいます。理不尽かもしれませんが、これが今の現実です。

正直な話、「日本はなんだかんだ言っても、まだまだ学歴社会なところがあります・・・」
資格などの試験も大卒以上など条件がある場合があります。
そのため、大学を卒業していれば、選択できる職業も高卒と比べると非常に広くなりますし、給料面での優遇もありますから、やはり就職活動が後回しにしてでも「大学卒業」を優先するのが良いと思います。
まとめ
今回ここまで長々と話しましたが、私が皆さんに言いたいことは「とにかく単位を取って卒業することを一番優先してください」それだけです。
もちろん、就職活動もバイトの経験なども重要ですが大学を卒業しなければ意味がありません。
ましてや、2度目の留年や大学中退なんてしてしまったら、今までのことが水の泡になってしまいます。
そのようなことにならない為にも、必ず無理のないプランを立てて大学卒業を目指してください。