多くのみなさんは、資格や試験の経験があると思います。
資格の勉強や学校での試験の勉強の仕方は人によって様々だと思います。
テキストと過去問だけを使って自力で学ぶ人もいれば、基本は独学で、オンライン授業を適時行う人もいますし、塾に通ってみんなと勉強する人もいます。
もちろん、このような勉強方法も重要ですが、同じくらい重要なのが「計画とマネジメント方法」になります。
計画もなく行き当たりばったりで勉強するほど非効率なことはありません。
資格や試験で良い点が取りたいのなら、計画を見直すことが一番の近道だと考えます。
そこで今回は、すぐにでもマネできる勉強の計画とマネジメント方法紹介したいと思います。
逆算でゴールを目指す!
試験の難易度が上がるほど、必然的に勉強量は増えますので、しっかりと計画を立てることが重要になります。
そこで重要になってくるのが、逆算でゴールを目指すことになります。
多くの人は、試験日までの日数があればあるほど順算方式でゴールを目指す場合が多いです。
言ってしまえば、「まあなんとかなるだろう…」と心の中で考えているのです。
計画を立てるとは、ロードマップを「見える化」することであり、地図があってはじめて現在地が見えます。
その地図がないと日々の勉強に緊張感が生まれませんし、総じてそういう人は意思が弱いので試験ギリギリまでサボります。
多くの人が計画を立てない理由は、ノープランの方が精神的にも勉強の負担量的にも楽だからです。
人間としては合理的ですが、勉強としては非合理的な判断といえます。
何かの資格やテストで良い点を目指そうと思ったら真っ先にやるべきことは参考書を買うことではなく、試験日を調べ、そこに照準を合わせてゴール地点を設定することです。
試験日は何があっても変わりません。そのため、勉強の計画を立てる時はその試験日を起点として逆算し、何があっても間に合うようにしなければいけません。
計画が狂っても動じない!
試験に落ちる人の多くは、計画を立てていてもそれを遂行しようとする本気度があまりないからです。
「計画より遅れているが、先週は仕事が忙しかったからしょうがない…」
このような言い訳をしているといつのまにか計画が無意味なものになり、足元からの積み上げ式に戻っていくことになります。
計画は必達のものであり、やると決めたからには必ずやりきらないと計画を立てる意味がありません!
しかし現実問題として、計画が狂うことは多々あります。
特に社会人であれば、突発的な仕事や接待などで予定が変わることはざらにあります。私も営業で、そのような場面が多くありました。
そこで重要なのは、前提として「計画が狂うものである」と想定しておくことです。
「計画は変えられないものだ」と硬直的に考えてしまうと、モチベーションの糸が切れて半ば諦めモードに入る恐れがあるからです。
もし計画が狂ったとしたら、できるだけ柔軟に対応策を考え、最終的なゴールを揺るがないようにする必要があります。
例えば、基本的に睡眠時間を削ることは良くないと思っていますが…
もし突発的な用事が入って勉強時間が確保できなかったら、朝早めに起きて勉強するのも手ですし、友人などとの用事ならば、頭を下げて予定をキャンセルするのも手です。
ただし注意してほしいのは、長期計画だけは極力変えてはいけません。
長期計画とは旅の目的地であり到着予定日です。
資格やテスト勉強で長期計画を見直すということは、受験の先送りを意味します。
どうしても間に合わないなら仕方ありませんが、それを回避するための努力は全力ですべきです。
1日を数ブロックに分ける
社会人の方の場合、丸一日を勉強に充てられる日はほぼないと思います
その為そういった貴重な日があると「今日はこの課題を集中してやろう!」と思わず意気込む人が多いと思います。
ですが、その方法はあまり効率的な時間の使い方だとは言えません…
人間は元来、飽きっぽい性格です。同じことを何十時間続けるのは相当大変なことです。
ゲームや動画視聴など、自分が好きなことをするのであれば簡単に没頭できるでしょうが、言っても勉強は楽しいものではありません。
集中力は長続きしませんし、それ以前に飽きてきます。
そのため、たとえ丸一日使えたとしても、あえて時間をいくつかのブロックに分けてみましょう。
こまめにサブゴールを設定することで締め切り効果が働きます。
緊張感が出ますのでサボる誘惑を抑え込むことができますし、1日が終わるまで進捗具合が分からないという事態も防ぐことができます。
ただし、勉強の切り替えをする時に集中力が下がるので、あまりに細かく分断しすぎると、逆に効果が下がってしまいます。
自分が普段、何時間くらいなら集中力を維持できるのか把握しておいて、その尺を基準に計画を立てると良いと思います。
スタート時に頭を使う
先ほども少し触れましたが、人間は飽きっぽい性格です。
どんなに集中力がある人でも、MAX の集中力を維持し続けられるのは数ヶ月だと思います。
資格などに落ちる人の勉強期間中のモチベーション量は、最初の立ち上がりが異常に高く、その反動で一気に落ちるのが特徴になります。
試験前には誰しもがやる気が上がりますが、落ちる人は中だるみ期間が長いので結果的に点数がとれません。
やる気があることはもちろんいいことです!
ただやる気とは車のガソリンなり馬力のようなものであって、そのエネルギーをどう使うかは本来別の話です。
ただ、馬力が有り余っているうえに本番まで日数があるので、多くの人は力ずくで勉強しようとしてしまいます。
テキストをいきなり丸暗記しようとするなど、ロクに計画も立てずに明後日の方向に走り出してしまいます。
そのような見切り発車にならないためにも、スタート時にプランニングを行うことが重要になります。
具体的には、過去問の分析によるボリュームの把握と、現実的なロードマップの策定。さらにモチベーションを維持し続けるための仕組み化。また、長期間を走り続けるための自己管理ルール決め。
このように、「間違ったことを頑張る」というエネルギーの無駄遣いをしないためにも、スタート時は必ず頭を使って考えましょう。
ペースメーカーは重要
多くの人が力づくでスタート—をしてしまうのは、やる気で冷静さを失うだけではなく、そもそも自分にとっての適切なペース配分が分からないというケースもあります。
マラソンで言えばペースメーカーがいない状態です。自分が無理をしているのかどうかわからないのです。
人間がどこまで限界を超えられるかは、正直… 人によります… 特に個人差が大きいと言えるのは睡眠時間になります。
資格や試験の勉強は時間との闘いなので時間を作ろうとしたら真っ先に考えるのが睡眠時間を削ることだと思います。
人によっては「一日3時間睡眠でやりきりました!」という体験談を鵜呑みにして「じゃあ自分も!」と思ってしまう人もいます。
ただ、ショートスリーパーは完全に体質です。気合いで体質を変えることは難しいです。
実際、仕事でも勉強でも、体力やメンタルがやられてしまう一番多い原因は慢性的な睡眠不足です。
しかも睡眠が足りないと勉強効率が上がりませんから、結果を出そうとさらに睡眠時間を削ることになり、悪循環に陥ることになります。
そこで重要になってくるのが、ペースメーカーの存在です。
身近なところにペースメーカーはいます。それは知り合いの合格者かもしれませんし、塾の先生かもしれませんし、上司や先輩かもしれません。
ここで重要なのは、あくまでもあなたの実力や性格などを見抜いたうえでペースを設定してくれているかどうかを見極めることです。
ペースメーカーの意見は貴重ですが、それが絶対に正しいという訳ではありません。
それこそ睡眠時間のように、その人にはできてもあなたにはできないこともあります。
その人が行った勉強法や勉強期間、元々の能力なども違います。
それらを意識したうえで、自分に合ったアドバイスを「抽出」するようにしないと、ペースメーカーの意味がありません。
重要なのはその学習法の根底にある本質を探して、自分なりに応用することです。
まとめ
資格や試験を合格したいなら、必ずゴールを決めてから計画を立てましょう。これだけは、絶対意識してほしいポイントになります。
「あの時、もうちょっとやっていればよかった…」と試験後に行っても意味がありません。
そんな情けない言い訳をするより、計画やマネジメントをし悔いを残さないで試験に臨むべきです。
そのためにも自分の実力や性格などを理解したうえで、無理のない計画をしましょう。