いきなりですが、これから家の購入を検討されている方の中には、「新築マンションと中古マンションどっちにしよう?」と悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
基本的に一般の方は、ついつい新築マンションばかりに目を向けてしまいがちですが、実は、この数年は中古マンションが主役の座を奪う形になっています。
そこで今回は、中古マンションの魅力を簡単に紹介していきたいと思います。
もちろん最終的にマンションを選ぶのは皆さんなので、参考程度に見ていただけると良いと思います。
中古マンションの選択の二大要因!
マンションを買った人たちの、住宅選択の理由は何か?
国土交通省「住宅市場動向調査」によると、中古マンション選んだ人は、「価格が適切だったから」が67.1%と最も多く、次いで「住宅の立地環境が良かったから」が54.8%となっています。
中古マンションの選択において、立地環境の良い場所で、自分たちの年収などに合致したリーズナブルな物件を見つけやすいというのが、重要になっていると思います。
最初に結論を言ってしまいますが、中古マンションの魅力は「価格の安さ」「立地や選択肢の多さ」が挙げられます。
そこでここからは、この二つの要因をもっと深掘りして魅力を紹介したいと思います。
中古マンションなら新築の6割以下の価格で手に入る⁉
先ほど話しましたが、中古マンションの最大の魅力は「価格が適切・安い」ということだとわかりました。
ですが実際に、「新築マンションと比べてどれぐらい安いのだろうか…」と考える方が多いと思います。
https://www.stepon.co.jp/uri/mansion/market/2021/10/ より
調査によって、最大の魅力の一つである中古マンションの価格。
上の図では、新築マンションの販売価格の平均と中古マンションの換算価格の平均のグラフになります。
共に右肩上がりを続けていることも分かりますが、常に一定の格差がついています。
中古であれば取得時にリフォーム費用がかかったり、設備の更新などが必要になることが多いですが、そうした点を考慮しても十分な格差と言えます。
新築と中古では価格に差が生じるので、購入後の負担についても大きな差が出てきます。
新居での生活を考えると、中古マンションの方が家電や家具などにゆとりがあり、もしかしたら豊かな暮らしを送ることができるのではないかと思います。
中古マンションはリノベーション済みがオススメ!
中古×リノベーションは、現在注目されつつある住居選択となっており、不動産の流通金額は中古市場が新築市場を上回りが起きています。
国家プロジェクトとしても、「中古住宅流通市場・リフォーム市場を20兆円まで倍増させる」と成長市場になります。
リノベーションをオススメする理由としては、大きく4つのポイントがあります。
- すぐにおしゃれで機能的なマンションに住める
- 間取りや設備を確認してから購入できる
- 近年価格が高騰している新築マンションより費用を抑えることができる
- 新築に比べて資産価値の目減りが少なくリセールを考えて物件探しができる
ここ最近では、首都圏のリノベーション物件を専門としている不動産総合会社もあるので、リノベーション済みマンションが気になる方は一度確認してみると良いと思います。
中古マンションは希望エリアを考慮できる
マンションを購入するにしても、「長年住み慣れたこの街に住み続けたい」「憧れ続けているあの街に住みたい」と希望のエリアを決定する人が少なくないと思います。
このように購入エリアを限定的にすると、新築マンションはなかなか出てきません…
特に、都心に近い人気住宅地、郊外でも大きなターミナル駅になると、駅周辺は開発され尽くし、新築のマンションはなかなか出てこないのが現実です。
それに比べると、中古マンションは物件数が豊富で選択肢が多いです。
上の図にあるように、20年の首都圏の中古マンション新規登録件数は、少々下がってはいますが20万近くの件数があります。これは新規マンションの供給戸数をはるかに上回っています。
新規マンションは昔と比べると年々供給が減っています。正直に言うと、希望エリアを妥協して新規マンションを購入するよりも、好条件の中古マンションの方が豊かな暮らしになると個人的には考えます。
年収400万円未満でも中古マンションなら手に入る⁉
新築マンションに比べて中古マンションはよりリーズナブルな価格帯の物件が多いので、それだけ年収の低い人でも購入できる可能性が高いです。
実際に、住宅金融支援機構のフラット35を利用して購入した人たちの総世帯年収を確認してみましょう。
https://www.jhf.go.jp/about/research/loan_flat35.html より
年収200万円ごとの刻みで見ると、新築マンションでは「年収400万円未満」の購入者は11.8%で、他の住宅と比べても非常に低いパーセンテージになっています。
それに対して、中古マンションでは「年収400万円未満」の購入者は2019年度よりあがり、35.1%と高いパーセンテージになっています。
この数字からもわかるように、年収の低い人でも中古マンションに手がつけやすく、購入しやすいと考えられます。
ただひとつ注意して欲しいことがあります。それは住宅ローンの問題です。
銀行では、住宅ローンを申し込んだ人たちの年収、自己資金、返済負担などの条件を審査して合否を判定してから、融資を実行するわけですが、場合によっては、審査に引っかかってしまうことがあります。
引っかかってしまうケースで最も多いのは、自動車ローン・カードローンなどの他の借入れがあって、返済負担率の基準をオーバーしてしまうケースと言われています。
ですが、中古マンションを購入した人達は、新築を購入した人に比べて銀行から融資を断られたり、条件をつけられたりする割合が高くなっている傾向にあります。
それだけに、住宅ローンを申し込む時には、最低限、カードローンを整理しておくなど審査に引っかからないように、環境を整備しておくのがオススメです。
まとめ
中古マンションは新築に比べて価格が安く、希望のエリアを豊富な選択肢から探せるといったことが最大のメリットだと考えます。
薄々気づいてる方もいると思いますが、中古マンションの在庫件数はジワジワと減ってきています。
そのため、中古マンションを購入しようと考えている方は、早めの購入判断が必要かもしれません。
ですが急いで購入しろとは言っていません!中古マンションは築年数などが長いとリフォーム費用などがかさむというデメリットなどもあります…
中古マンションを購入しようと考えている方は、良い物件を見つけたらすぐ購入するのではなく、そうしたデメリットまで考えながら物件を選ぶようにしましょう!