素敵な部屋に住みたいと思つつ、そもそも何が自分にとって素敵なのかが、分からないという人は多いと思います。
中には、とりあえずおしゃれな家具を買ってしまい、部屋のテーマがごちゃごちゃになってしまい、「おしゃれな部屋」とは程遠い状態になってしまう方もいると思います。
そこで今回は、そんな漠然とした「おしゃれ部屋」のイメージを具現化するための簡単な決め方をお話ししたいと思います。
主に今回は、「インテリアスタイル」の決め方に焦点を当てて紹介していきたいと思います。
「インテリアスタイル」は非常に多くの種類があるので、今回はおすすめの9つのスタイルを紹介していきたいと思います。
まずは「スタイル」を漠然に決めてみる
まず、自分の好みの「インテリアスタイル」を決めることが重要になります。
今回は、9つの「インテリアスタイル」の種類と特徴も説明します!
もちろん、どれが好きかは直感でも構いませんが、ピンとこない場合、決める方法のポイント4つをまずは紹介していきたいと思います。
1,「色が多い」か「色が少ない」か
色の数でスタイルを決めてみる方法があります。「好きな色が多い」「好きなものや家具の色が濃い」という人は、色のインテリアスタイルを検討してみましょう。
反対、「好きな色は白や黒」「好きなものや家具の色がうすい」という人は、色の少ないインテリアスタイルの方が無理なく整えられます。
2,「ものが多い」か「ものが少ない」か
ものの多さでスタイルを決める方法もあります。日々過ごしていけば、おのずとものは増えていくものです。
「今住んでいる部屋はものが多いか少ないか」「ものが多い部屋の方が落ち着くか、落ち着かないか」。
今住んでる部屋の「ものの多さ」に対して感じる心地よさでインテリアスタイルを検討すると良いと思います。
3,「都会的」か「自然的」か
地域性でスタイルを決める方法もあります。例えば都会のスタイリッシュな暮らしに憧れるなら、無機質で人工的な素材が多いスタイルがオススメです。
反対に、自然とともに暮らすようなナチュラルな暮らしに憧れるなら、木などの自然素材が多いスタイルを選ぶと理想の暮らしに近づけます。
4,「現代的」か「歴史的」か
時代感でスタイルを決める方法もあります。現代的とは、形やデザインに線が少なく、すっきりとした印象のことです。機能性や、端整な形に美しさを感じる人なら「モダン」とつく現代的なスタイルを選びましょう。
反対に、見た目にヴィンテージ感のあるものや、手仕事感が残るものが好きな人は、歴史的なスタイルを検討してみましょう。
インテリアスタイル分類チャート
上の図は、9つのインテリアスタイルを「色数」「ものの多さ」「地域性」「時代感」の四つの特徴を複合的にとらえたチャートになります。
各スタイルがどんな特徴を持つか、ざっくり把握・比較検討するのに使ってください。
インテリアスタイルの種類
ブルックリンスタイル
ブルックリンをイメージした隠れ家的な落ち着いた空間
ニューヨーク州にあるブルックリン地区は、1960年代オランダ人の入植に始まり、その後工業地帯へと発展した街になります。
この「歴史と工業」の融合されたイメージが、程良いヴィンテージ感と工業感が織りなす、現在の カフェに多いブルックリンスタイルにつながります。
家具は、荒削りな木材や錆びた金属、使い込んだ風合いのレザーなど、工業的な程よいヴィンテージ感を融合させるのが演出のコツになります。
ミニマルシンプル
株式会社 ディック より
究極のシンプルを追求・洗練された余白の美
「より少ないことが、より豊かである」をモットーに、生活の要素を極力排除し、洗練された空間を突き詰めたスタイルになります。
生活感を排除した機能的な美を目指しているため、現状維持の難易度は非常に高いです。
置き家具を少なくし、「余白」をつくり出すのがこのスタイルの肝になります。「何となく余った」余白ではなく、計算してつくるレイアウトが重要になります。
インダストリアルモダン
工場や倉庫など無骨な工業的機能美を追求
「インダストリアル」とは、工業的な、という意味になります。
生活感のないスタジオや倉庫の他、オフィスのような無機質で工業的な空間を演出するスタイルになります。
ブルックリンとミニマルシンプルが融合したものとも言えます。
特徴は、デスクやワークスペース を中心とした構成になります。ロッカーなどの工業的な金属製の家具、最新の機器や家電などとも相性が良いです。
いかに少なく見せるのがポイントになります。
西海岸カリフォルニア
潮風を感じさせる海系爽やかインテリア
アメリカ西海岸の都市、カリフォルニアをテーマにした明るいインテリアスタイルになります。
都会らしさの中に、ナチュラル&エコロジーな要素をミックスする。都会と海辺を連想させる爽やかなカジュアルさ。天然素材をふんだんに取り入れながら、適度な使用感と DIY 感を出すのがオススメです。
白やベージュを基調にした木調の壁や床、剥げたペンキやダメージ系のデニム生地なのがよく似合います。
北欧モダン
冬が長く、寒い気候の北欧が生んだ暖かみのあるスタイル
フィンランド、デンマーク、スウェーデンの北欧諸国から、世界へと流行したのが北欧モダンになります。
冬が長く寒さが厳しい地域性を受け、インテリアに木質の暖かみや、色温度の低い、落ち着いた光を取り入れ、リラックスできる空間をつくるのかポイントです。
北欧モダンは、すっきりとした明るいナチュラル感が重要になります。家具はパイン、メープルといった明るめの木材で統一すると良いと思います。
アジアンエスニック
https://rehome-navi.com/articles/32 より
アジアンテイストの見本はリゾートホテル
インドネシアなど東南アジアのリゾートホテルをイメージした、エキゾチックなスタイルになります。
どの国をモデルにするかで細部が変化するため、具体的に好きな国を想定しておくとまとめやすいです。その国にちなんだ民芸品や植物も多用するとよりまとまりが良くなります。
自然的な印象を持たせるために、ラタンや竹など曲木を使い、曲線を強調してみましょう。
家具の素材は、チークなどの色の濃い木材を積極的に取り入れるのがオススメです。
和モダン
ディティールホーム より
洗練された線のデザインと低い構成で落ち着きを出す
日本の伝統的な内装を現代的に簡略化し、整理したスタイルになります。
木材を多く使用し、縦・横の「線」を散りばめています。このスタイルでは「座の空間」が主役になります。
床面を生活空間としてどのように活用するかが、ポイントになります。畳の間取りならそれを活かして、構成すると良いと思います。
和モダンは低い家具での構成となりやすく、必然的に棚なども低くなりやすいです。ベッド置く場合は、フロアベッドなど徹底して高さを抑えるとまとまりが良くなります。
アートシャビーシック
タマホーム株式会社 より
白いアンティークでシャビーシックなアート空間を
パリのアパルトマンをイメージさせるアーティスティックがスタイルになります。
ペールトーンのペンキを塗装した、アンティーク家具がベースになります。
素材感の軸はシャビーシック(上品で味がある使用感)とし、ペンキが一部剥げたような、年代を感じさせる白い数を主役としてみるのもオススメです。
あまり歴史的なイメージが強い家具を多用するとロマンティックのイメージに偏るため抑えめにしときましょう。
レトロポップ
ポップなミッドセンチュリーデザインが映える赤を基調としたインテリア
アメリカやフランスのカラフルなレトロポップ文化をベースに、趣味を使用した遊びのインテリアスタイルになります。
映画に出てくるようなアメリカンダイナーやカフェを意識し、赤を軸とした大胆な構成が可能です。
1950年代のミッドセンチュリーに多い未来的で曲線が強調された家具が非常にマッチします。
コレクション雑貨を飾り、にぎやかさを出すスタイルなので棚は多めに必要になります。
まとめ
今回は、非常に簡単でありますが「インテリアスタイル」の種類と決め方を簡単に紹介していきました。
今回紹介した9つのインテリアスタイルは、また後日一つ一つ詳しく紹介していきたいと考えています。
9つ以外のインテリアスタイルも様々あるので、自分の興味のあるスタイルを見つけてインテリアを決めてみるのも良いと思います。
変におしゃれなインテリアを多く買うのではなく、現在の家の状態と望んでいるスタイルを照らし合わせてインテリアスタイルを決めるのが、「おしゃれな部屋」にするための一番の近道だと思います。