木造住宅最大の敵 シロアリ!シロアリのリスクと特徴をわかりやすく紹介

  • 2021年11月11日
  • 2021年11月11日
  • 住宅

シロアリを知らないという人はあまりいないと思いますが、その被害の恐ろしさまでは意外と知られていないのではないでしょうか。

木造住宅にとっては、雨漏りと並んでシロアリの被害は恐ろしいものです。気づかないうちに、「土台から柱まですっかりシロアリに食われていた」など珍しくありません。

しかし、ひとたび被害に遭ってしまうと、柱や梁、土台などの構造材の補強修理のために、時には数百万円に追加予算がかかってしまうこともあります。

そこで今回は、シロアリの被害のリスクと特徴について紹介していきたいと思います。今回はシロアリの早期発見方法も紹介していきます!

 

湿気は木造住宅の敵

建物の倒壊リスクは構造自体に問題があるケースもありますが、どんなに耐力壁や接合金物で構造体を強くしても、築年数の経過により柱の腐食が進んでいたり、シロアリが木材に侵食していたりすれば、建物の荷重を支えきれなくなります。

木材を劣化させる一番の原因は湿度になります。木材がいつも濡れた状態になっていると、木材を腐らせる菌やカビが繁殖してしまいます。

床下など日照・通風の悪い場所や、外壁・軒先など雨露にさらされる場所、台所・トイレ・浴室など水回りについては高温多湿を避け、通風のよい環境を保つように窓の配置を工夫したり、換気システムを採用したりするなど、様々な方法で対処する必要があります。

 

腐朽とシロアリの関係

基本的にシロアリは、先ほど話した高温多湿により腐食した木材の柱や床下の土台部分の継ぎ目を集中的に侵食するため、土台が崩れてしまい、本来の耐震性を極端に損ないます。

 

大震災で倒壊した家の多くはシロアリの被害有り! – 株式会社アールデザイン

ここでひとつのデータを見てみましょう。阪神淡路大震災の後、神戸市東灘区で倒壊した建物を調べたところ、シロアリ被害や腐朽が見られた建物のうち、実に9割が全壊していることがわかります。

一方、シロアリ被害や腐朽のなかった住宅の全壊は2割に満たず、5割以上の住宅は軽微な損傷で済んでいます。

 

http://www.siroari.net/index.php より

 

またシロアリは木材だけではなく、畳や発泡スチロールの断熱材、プラスチック、そしてコンクリートなども食べてしまいます。

そのため、湿気対策やシロアリ対策は、耐震対策に直結する軽視できない問題だと考えても良いと思います!

 

珍しくないシロアリの被害

しかし、腐朽やシロアリによる被害は、壁の下地や仕上げ材を剥がさなければ、なかなか気づきにくいことが問題です。では、どれくらいの住宅がこうした被害に遭っているのか皆さん気になると思います。

「日本長期住宅メンテナンス有限責任事業組合」によると、築10年頃からシロアリの被害は増え始め、4~6%ほどの住宅が、築25年を超えると、5軒に1軒は被害が発生しているという結果が出ました。

 

「私の家はまだ新築だから…」と考えている方も中にはいる思います。

実は、新築だからといって安心はできません。シロアリは土の中にトンネルをつくって移動し、かなり離れた樹木から住宅の床下まで侵入してくることもあります。

ですので、新築だから絶対に安心という考えは捨てた方がいいと思います。

 

シロアリの特徴

シロアリと名前は聞くけど、実際に本物を見たことがないという方は多いと思います。そこでシロアリの特徴を簡単に紹介していきたいと思います。

なんとなく耳にしたことがあると思いますが、普段私たちが見ている黒蟻とシロアリは全く違うと言ってもいいでしょう。

実はシロアリはゴキブリの仲間(ゴキブリ目)になり、黒蟻は蜂の仲間(ハチ目)に分類されます。さらに、シロアリにとって黒蟻は、シロアリを捕食する天敵になります。このことは、意外と知らない方も多いと思います。

https://ecopowder.com/column/about_shiroari/ より

 

食べるもの

木材、樹木、断熱材、発泡スチロール、農作物、紙、プラスチック、ゴム類、繊維類、皮革類、ネズミなどの動物の死骸、墓地や納骨堂の人骨、レンガ、コンクリート、柔らかい鉛 など…

好む場所

高温多湿、暗い場所 など…

 

5年ごとのシロアリメンテナンスの必要性

昔は、防蟻薬剤は人体に有害な有機リン酸を含むものが多かったのですが、2000年以降は安全なベイト剤を用いた薬剤の開発によって防蟻対策が進んでいます。

防蟻処理の効果は約5年続くと考えられています。

そのため、中古住宅などの購入を予定してる人はシロアリの存在を疑う必要があります。もちろん専門業者に依頼し調べてもらった方がいいと思いますが、自分でもシロアリの痕跡を確認できることに越したことはありません。

 

シロアリの痕跡はここに表れる

  • 建物の基礎や土台などに蟻道が作られていないか?
  • 木材に蟻の糞がついていないか?
  • ふすまや雨戸のたてつけが悪くなっていないか?
  • 木材の割れ目や継ぎ目に土砂(蟻土)が詰まっていないか?
  • 木材などにアリの食痕が残っていないか?
  • 木材を叩いた時に空洞音がしないか?

 

シロアリは高温多湿などが原因で発生します。偶然を起きるものではありません。そのため、シロアリが一度発生した住宅は駆除しても再発する可能性が高いので、その場合は必ず専門業者に見てもらうことをオススメします。

 

 

また既に持ち家のある人は日頃からシロアリが発生していないか気を留めておくとともに、防蟻処理の効果が薄れる5年ごとに専門業者にメンテナンスを依頼ることをオススメします。

5年ごとなので、そこまで費用もかからないと思います。メンテナンスを怠って家がシロアリの被害や・倒壊してしまったら、そちらの方が莫大な費用になってしまいます。

 

なお、駆除にかかる日数は駆除方法にもよりますが、基本的に15~20坪程度の広さで数時間(箇所などにより、2、3日かかることもあります)

費用は一坪あたり1万円程度(1平方メートル当たり3000円程度)が相場ですが、業者によっては1/3程度の価格で請け負っているところもあります。 

 

 
今回は【シロアリ110番】さんの特徴を例にして少しだけ紹介していきたいと思います!

 

シロアリ110番さんは、地域の優良なシロアリ駆除業者を紹介するサービスになります。24h 365日営業のコールセンターと280社以上の加盟店を抱えており、お客様のトラブルにいち早く対応可能です!

また、シロアリ110番では施工5年間保証をつけており、アフターサポートも充実しています。

シロアリの被害は気づかないうちに進行してしまうので、定期的なメンテナンスで耐震性を維持することが重要になります。シロアリを駆除しても、侵食されてしまった部分は元に戻るわけではありません。

そのため、シロアリは予防に徹するのが一番だと思います!

 

まとめ

表から見えないシロアリ被害は、一度侵入を許すと発見が難しく、被害はどんどん広がってしまいます。何度も言いますが、シロアリが出てきてからでは遅いです。

食べられてしまった、柱や梁は元には絶対に戻りません。そのため、多少費用はかかってしまいますが、防蟻処理は「保険」と割り切って、忘れずに行うことが重要になります。

これからも、シロアリに負けない家をつくっていきましょう!

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