住宅内装部位の材料や設備を変えるとどれくらいコストに差が出るのか?

  • 2021年10月7日
  • 2021年10月7日
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住まいの建築に使われる外壁や床材、壁紙などの材料や、キッチン、浴室など、素材やデザイン、機能などによって多くの選択肢があります。

家づくりの楽しさは、これらの選択肢を積み重ねて自分の好みのイメージを形にしていくことだと思います。

このとき、頭を悩ませるのが何を選ぶかによってコストが違ってくることになります。

 

前回は、外装部にスポットを当てて紹介していきました。前回の記事はこちらになります。

住宅外装部位の材料や設備を変えるとどれくらいコストに差が出るのか?

 

そこで今回は、内装部位について、どのような選択肢があるか、またおおよそどれくらいのコストがかかるかの目安を簡単に紹介していきたいと思います。

前回と同様、値段は目安なので参考程度に見て頂けると幸いです。

 

内装

部屋の内装材は用途に応じて変えてもOK

床の仕上げ材は用途に応じて、浴室であればタイル、リビングなら無垢材や合板のフローリング、クッションフロアなどを選べます。

壁は一般的なビニールクロスに加え、漆喰や珪藻土などの塗り壁、木板などの多彩な質感を選べます。

天井は壁と同じ仕上げとするのが一般的ですが、部分的に材料変えたり、部屋ごとに仕上げを変えることも可能です。

メンテナンス費用や周期を考慮した上で、部屋の用途に応じて選択すると良いでしょう。

 

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:タイル 8000円/㎡~

  無垢フローリング 5000円/㎡~

  合板フローリング 3000円/㎡~

  クッションフロア 2500円/㎡~

:ビニルクロス 1400円/㎡~

  塗り壁 3500円/㎡~

  木板 4000円/㎡~

 

畳小上がり

多用途に使える畳小上がりがコストが抑えられて便利

和室は独立して設けるのではなく、リビングと一体的に使える畳小上がりとするのが近年の流行になります。

間仕切りにふすまやロールスクリーンを用いることで、子供の遊び場、家事室、客間など、状況に応じて多用途に使うことができ、和室に比べてコストも抑えることができます。

床の仕上げは、一般的な縁のついた畳ではなく、縁の無い半畳の薄畳が好まれています。

また、リビングの床との段差部分に収納を設置できる点も、人気の理由の一つになります。

 

https://www.ja-home.com/blog/ より

畳小上がり 約7万円/㎡~

 

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8畳の和室【中級グレード】の場合

床:標準畳  天井:杉板張り

壁:じゅらくの塗の壁  床柱:杉の絞り丸太

約100万円~

 

家具

造り付け家具なら住宅ローンでまかなえる

玄関収納、トイレ収納、テレビ台などの家具は、暮らしやすさを決める重要な要素になります。

竣工後に購入する置き家具とするよりも、造り付けとするのがオススメです。理由としては、空間に無駄がなくどんな場所にでもスッキリと収められます。

その上、費用を住宅ローンで賄うことが可能です。

また、単価が高くても耐久性の高い無垢材などを用いれば、買い替えなどもなく長く使えて結果的にコストを抑えられると思います。

 

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玄関収納 建材メーカー製 20万円/箇所~

 

TOTOのトイレ:TOTO

https://jp.toto.com/products/toilet/ より

 

トイレ収納 20万円/箇所~  洗面台 20万円/箇所~

ダイニングボード 50万円/箇所~  テレビ台 10万円/箇所~

スタディカウンター 5万円/箇所~  クローゼット 5万円/箇所~

 

キッチン

こだわりを見せるキッチンをコスト差も大きい

大きくはメーカー製の既製品とするが、完全オーダーとするかによってコストが変わります。

アイランド型、L 型など形状も様々です。もっと細くすると、水洗金具、コンロ、レンジフードなどの器具や、扉やカウンターの仕上げ材のグレードによって差がつきます。

例えば一般的な幅2550mmのI 型キッチンでも、選択肢によって50~200万円のコスト差が出ることもあります。

便利だからと不要に部品を追加するのではなく、自分のニーズに合ったカスタマイズをしましょう。

 

I 型幅 2550㎜ モデル

メーカー製 廉価版 50万円/箇所~

メーカー製 標準グレード 75万円/箇所~

メーカー製 高級グレード 100万円/箇所~

造作キッチン 50万円/箇所~

 

浴室

コストと断熱性などからユニットバスが主流の浴室

現在では、ほとんどの新築住宅で、ユニットバス【システムバス】が採用されています。

従来型の在来工法は、仕上げ材や浴槽を自由に選べますが、コストがかかる、断熱性能が低い、排水が難しいなどの理由から、採用されることが少なくなっています。

1坪タイプも1.25坪タイプも浴槽の大きさはほぼ同じで、違うのは洗い場の大きさになります。

耐用年数は20~30年で、交換用のパーツ販売も豊富というメンテナンスのしやすさも長所の一つになります。

 

一般的なシステムバス 1坪タイプ

ユニットバス 廉価版  40万円~

ユニットバス標準グレード 60万円~

ユニットバス高級グレード 100万円~

在来工法の浴室

100万円~/セット1坪、タイル張り、人造大理石の浴槽

 

トイレ

人気のタンクレストイレはメンテナンスに難あり

トイレもキッチンや浴室と同様、製品のグレードと追加する設備によってコストの差が大きく出ます。

自動開閉や温風機能、便器内ライトなど、多機能のタンクレストイレが最近は人気ですが、電気仕掛けの駆動のため、故障も多いというのが実情です。

メンテナンス性を考えると、従来型のタンク付きのトイレにコストメリットがあります。

また、手洗い器を別に設ける場合は、10~20万円のコストが追加でかかります。

 

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タンク付きの便器

廉価版 15万円~

多機能タイプ 30万円~

 

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タンクレスモデルと手洗い器

廉価版 30万円~

多機能モデル 40万円~

別置き手洗い器 10万円~

 

洗面台

才能や機能性がコストを左右する洗面台

洗面台はキッチンと同じく、メーカー製の既製品のほか、完全オーダーの造作にするのか選択肢があります。

既製品はグレードによって5~100万円の幅があります。

造作の場合は15万円~ですが、家事室のカウンターと一体型の形状にしたり、鏡裏収納を三面鏡やスライド鏡にしたりするなど細かい部分でトータル金額の差が付きます。

カウンター下をオープンにするか、引き出しにするかもコストの差の主要因になります。

 

メーカー製の廉価版 幅750㎜ 5万円~

メーカー製の標準グレード 幅900㎜ 20万円~

メーカー製の高級グレード 幅1200㎜ 50万円~

造作洗面台 15万円~

 

給湯器

熱源をガスとするか電気とするかがコストの分かれ道

給湯器は熱源をガスとするか電気とするかがポイントになります。

ガス熱源は、一般的なガス給湯器のエコジョーズ、ガスエンジンで発電も行うエコウィル、燃料電池発電を行うエネファームなどががあります。

電気熱源はエコキュートが一般的になります。

キッチンコンロがIH なら、給湯器を電気熱源に変えてオール電化とすれば、ガス工事とガス使用基本料金のコストを抑えられます。

給湯と発電を同時に行うタイプは、利用量の多い大家族向けになります。

 

エコジョーズ

20万円/台~ 燃焼ガスを温め、高温となったガスの熱を利用してお湯をつくる。

 

エネファーム

230万円/台~ 都市ガス、LP ガスを燃焼に、自宅で発電する装置になります。発電時の排熱を利用してお湯を作るのが特徴です。

 

まとめ

内装も外装と同様、限りなくお金をかけることができれば、プランや材料の工夫でコストを抑えることもできます。

内装も本当にそのプランは必要かを必ず吟味して無理のないプランで考えていきましょう。

家づくりはバランスが重要だと私は考えます。ただお金をかければいいというわけではなく、建てた後も住み心地がいい家になるよう必要な部分にお金をかけるとよいと思います。

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