【家の第一印象】外構工事のゾーニング計画でのゾーンごとのポイントと注意点

  • 2021年8月25日
  • 2021年12月13日
  • 住宅

外構は住まいに潤いを与える要素のひとつです」外構計画とは、庭の植栽をどうするか、門構えや駐車スペースはどんなイメージにするか、といった計画のことになります。

外構のデザインは住む人の生活に影響を与える他、家の印象を決める大きな要素にもなります。より満足のいく生活をするためにしっかりとした計画を建てることをオススメします。

今回は、「家の第一印象である」外構工事のゾーニング計画でのポイントと注意点を話していきたいと思います。

家と調和するテーマを決める

庭をはじめとした外構は、家が引き立つテーマを設定したいと考えると良いと思います。外構のデザインには様々なタイプがあり、家との調和を考えることも重要になります。

外構のデザイン〈テイスト〉

シンプルモダン

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直訳すると「単純で飾り気がなく、現代的」という意味になります。金属や強化プラスチックなど無機質な素材を用いた、直線基調で軽快感のある印象です。非常に都会的なデザインの建物と相性がいいです。

ナチュラル

家 フリー画像 – HTFYL

植栽は人の手が入っていない自然な雰囲気で、自然素材の家や洋風の塗り壁の家、可愛らしい外観の家にマッチするデザインになります。ガーデニングや家庭菜園などが好きな方にオススメになります。

ヨーロピアン

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ヨーロッパの歴史と伝統を意識したデザインになります。バラのアーチや四季折々の花のある優雅で可憐な雰囲気があります。植物に囲まれながらくつろげるコンサバトリー(ガーデンルーム)などを設けるケースもあります。

和風

松や竹、もみじ、石積みや水場などで日本的な彩りを意識したデザインになります。和風の家と調和し、落ち着いた風格のある印象になります。

 

これに加えて、近隣環境への配慮も必要になります。近年は、大手コンビニエンスストアやファーストフード店でも、リゾート地に出店するときは地域に配慮したデザインや色使いをしています。

こういった気遣いは、ご近所とうまくお付き合いしていくためにも必要なことだと思います。

機能とライフスタイルにあわせて考える

外構ゾーニングとは、メインとなる庭、駐車場やアプローチ、植栽、花壇などの配置を決めていくことです。

敷地と道路の高低差や近隣環境などに配慮しながら機能的にスペースを割り当てるだけでなく、生活をイメージして各ゾーンのつながりを工夫することが重要になります。

家族全員の希望が必要な機能、条件をあらかじめ把握し、予算を考えながら優先順位をつけて詰めていきましょう。

 

 

庭でバーベキューを楽しむスペース、子供や愛犬が走り回るスペース、家庭菜園やガーデニングを楽しむスペース、読書をしながらくつろぐスペースなど、どんな過ごし方をしたいのか、からどんな使い方をしたいのかで、配置が変わってくることもあります。

雑誌などを見るなどして、より具体的に家族で話し合ってみると良いと思います。

なお、子供の成長など、家族構成の変化で車の台数が変わる可能性など、ライフステージの変化も考慮しておくと良いと思います。

防犯・プライバシー確保・調和を考慮する

今回は、防犯とプライバシーの確保などを始め、ゾーン の基本機能を満たすために必要な点を紹介します。

隣地や道路との境界に設置する塀やフェンスは、全体の印象に大きく影響するので選定はとても重要になります。

たとえば、防犯とプライバシー確保を備える高い塀は、圧迫感があり閉鎖的な印象になることが多いものです。この場合は、庭の背景としての役割や近隣の景観に影響する点を考慮しつつ、みどりを組み合わせるなどして圧迫感を和らげる工夫をすると良いと思います。

このように外構のゾーンごとのポイントをあげたので、是非参考程度に見て頂けると幸いです。

門まわり

門まわりは、家の第1印象を決める大切なポイントになります。門と玄関をずらしたり、高低差をつけて奥行きを出したりするなどして、プライバシーを確保すると良いと思います。

ポストやインターホンは使いやすい位置に取り付け、高さについては、セキュリティーとプライバシーのバランスを考えてデザインすると良いと思います。

アプローチ

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門から玄関までの通路とその周辺をアプローチと呼びます。公私の領域をつなげる空間なので、適度な長さがあると良いです。距離が短いなら高いところに目線がいくように木を植えたり、壁などで視線を遊ばせる工夫などがあります。

また、工夫次第で様々な雰囲気を出すことができます。階段が必要なケースは、高齢者や子どもに合わせた配慮も必要になります。

植栽スペース

アプローチや門まわりの植栽、花壇によって見栄えが良くなり、四季を感じることができます。また、高低差をつけて植えることでプライバシーも確保でき、圧迫感を軽減し街並みを良くすることもできます。子供が生まれた時などの記念樹としてシンボルツリーを1~2本植えるなどの方法もあります。

駐車スペース

道路幅や高低差、駐車台数、車のサイズ、家の位置、荷物の出し入れの利便性などによって駐車スペースの大きさや広さが決まります。

「車の出し入れ」の安全は良好な視界の確保がポイントになります。「車の防犯」は車庫前に扉やシャッターを設置することで盗難やいたずらを防止することも可能です。

駐車スペースは、駐車しやすいことや、アプローチ・サービスヤードへの動線も考慮しつつ、ただ車を停めるだけという概念ではなく、外構や全体をよく見せるデザインや安全対策にも配慮できるとより良い駐車スペースができると思います。

メインガーデン

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「メインガーデン」は、家族とって休日や帰宅後のひとときをすごす非常に大切な空間と言っても良いと思います。

半戸外空間(中間領域)にウッドデッキやテラスを設置すると、部屋に広がりが出ます。ウッドデッキ空間は、まさに屋外のリビングと言っていいでしょう。

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テーブルや椅子を置いて食事を楽しんだり、洗濯干し場などに活用することが可能です。

キッチンから料理や食器を持ち出す動線や、物置から道具類を運ぶ動線も同時に考えておくとより素晴らし庭になると考えられます。

庭の植栽は目的を考えて行う

庭の植栽はまず、何にポイントを置くかが重要になります。

室内からの眺めを優先させるのか、道行く人々の見る目を楽しませるか、反対にプライバシーを守ったりするのか、夏の強い日差しを遮り、冬の暖かな日差しを招き入れる、採光・遮光を考えるのか…など様々なポイントがあります。

 
  • 高木、中木、低木、下草など、様々な大きさの木を植えることで、見た目の変化が楽しめる
  • 高さや葉のつき方など、成長が予測を立てておく
 
  • 宿根草、球根は年を経ることに伸びたり数が増えたりして成長が楽しめ、手入れも比較的簡単
  • 季節の花は一年草で楽しむ、ただしスペースを広く取ってしまうと植え替えが大変になってしまう

ポイントが決まったら、土壌や気候風土に合っているかを考え、食材を組み合わせます。植物は生き物ですから手入れが必要です。そこで、庭の植栽は気軽に楽しく、美しく管理できるようなものをオススメします。

最近では、家庭菜園などで、食べる楽しみを視野に入れて育てることも多いです。

外構費用はどれぐらいかかる?

外構工事は、庭全体に砂利を敷くだけのものから、塀や門扉、アプローチ、カーポートを整備したり、ウッドデッキをプラスしたりしたもの、また庭に木や花をたくさん植えたデザイン性の高いものまで多様で、ケースや規模によって費用も様々になります。

外構工事・エクステリアリフォームの中心となる価格帯

上記のグラフのように、価格帯は非常にバラけています。外構費用は、一般的に建築費の10~15%くらいが目安と言われますが、さしたる根拠はありません。ですので、できるだけ安く、好みのデザインで仕上げられるように業者に依頼しましょう。

外構依頼は住宅会社か専門業者か?

外構の施工は、家を建てる住宅会社がそのまま請け負ってくれる場合と、外構の専門業者に直接依頼するケースがあります。

正直な話、保証やメンテナンス、建物の諸設備の関係などを考えると、住宅会社に依頼する方が楽だと思います。どちらの会社を選ぶにしても、デザイン力だけでなく、保証内容なども確認を忘れずにする必要があります。

なお、施工時にかかる工事費用の他、完成以降ずっとかかるランニング費用やメンテナンス費用についても必ず考えておきましょう。

まとめ

家庭という字は「家」+「庭」と書きます。いくら素敵な建物を建てたとしても、庭がコンクリートの駐車場と砂利敷きだけだとしたら、ちょっと寂しい感じがします。

外構に少し目を向けるだけでも、家の印象は大きく変わります。言い過ぎかもしれませんが、外構工事は無限の可能性があります。

ですので、家族にあった素晴らしく、道行く人の心も潤してくれるような家をつくっていきましょう。

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