パソコンの動作が遅いと非常にストレスがたまると思います。自分もその一人です。
もしかしたら、「Windows の動作が遅い」と感じる原因が、設定の見直しで改善することがあります。Windows には、ユーザーの手間を省いて便利にするための機能が多くあるのですが、それが原因でパソコンの動作が遅くなっていることもあります。
今回は、Windows 10の設定を利用して簡単な方法でパソコンを少しでも早くする方法を紹介していきたいと思います。
アプリの常駐を減らす!
バックグラウンドアプリを停止する
バックグラウンドでアプリが動作していれば、そのぶんメモリーも消費するので、CPU の処理パワーも使ってしまいます。この場合不要なバックグラウンドアプリはオフにすることをオススメします。

スタートメニューの歯車ボタンを押して「設定」画面を開き「プライバシー」から①の「バックグラウンドアプリ」を選択します。選択したら、②のようにバックグラウンドで実行を止めるアプリのスイッチをオフにします。

支障がないなら、全てのバックグラウンドアプリをオフにしても構いません。その場合は、「アプリのバックグラウンド実行を許可する」をオフにしましょう。
「スタートアップ」フォルダーから削除
「スタートアップ」フォルダーに入っているファイルやショートカットは、Windows が起動するたびに自動的に実行されます。必要な時に手動で起動すればいいのなら、スタートアップから外してしまう方法があります。

「Windows」キーを押しながら「R」キーを押すことで、上記のように「ファイル名を指定して実行」ダイアログを表示することができます。
そこに「shell:startup」と入力すると、そのユーザーが利用している「スタートアップ」フォルダが開きます。後は、不要なアプリのショートカットを削除するだけです。
スタートアップアプリを「設定」でオフに
アプリによっては「スタートアップ」フォルダーにショートカットを作らず、システムに登録されて自動実行するものもあります。その場合は、「設定」の「アプリ」から「スタートアップ」を開き、オンオフの設定ができます。

スタートメニューの歯車ボタンを押して「設定」画面を開き、「アプリ」から「スタートアップ」を選びます。そして、自動起動されたくないアプリのスイッチをオフにします。
「アプリをそんな簡単に停止しても問題ないのか…」と考える人も多いと思います。
もちろんここには、重要なものを多く登録されています。例えば、ブラウザーなど、必要に応じて手動で起動すれば良い項目のみをオフにしましょう。今回は少しだけ、停止しても大丈夫なアプリと停止しない方がいいアプリを紹介します。
コルタナ | Windows のバージョンが「2004」以降で、コルタナを利用しなければ不要 |
Chrome などのブラウザ | 手動で起動するなら不要 |
各種ゲーム | ゲームの起動時間を少し伸びてもいいなら不要 |
OneDrive や Dropbox などのクラウドストレージ関連 | ファイルが同期できなくなってしまう(利用していなければ停止しても問題ない) |
Java Update Scheduler | Java を自動更新できなくなってしまう |
スキャナなどの周辺機器のアプリ | 周辺機器を使うために毎回アプリを手動起動する必要が出てきてしまう |
システムの設定を見直す
電源プランを変更する
Windows には省電力機能が用意されており、一定時間利用していないと、ディスプレイなどの電源を切ったり、CPU の動作などを制限したりします。
パソコンを電源に接続している場合は、省電力優先ではなく、処理性能優先の電源プランに切り替えましょう。

スタートメニューの歯車ボタンを押して「設定」画面を開き、 「システム」から①の「電源とスリープ」を開きます。その後、②の「電源の追加設定」をクリックします。

「電源の追加設定」をクリックすると、上の画像のような画面が出ます。「高パフォーマンス」という項目がない場合は、①の「追加プランの表示」をクリックして、②の現れた「高パフォーマンス」にチェックを入れてください。
ウイルスチェックから除外する
「Windows セキュリティ」では、ウイルスの感染を監視していますが、全てのフォルダを監視しているとシステムに負荷がかかってしまいます。
この方法は自己責任になってしまいますが、ファイルやフォルダを指定して対象外にすることも可能です。

スタートメニューの歯車ボタンを押して「設定」画面を開き、 「更新とセキュリティ」から①の「Windows セキュリティ」をクリックします。その後②の「Windows セキュリティを開く」をクリックしてください。

「Windows セキュリティを開く」をクリックすると「セキュリティの概要」という画面が出るので、赤枠の「ウイルスと脅威の防止」をクリックします。

「ウイルスと脅威の防止」をクリックしたらこのような画面が開きます。そしたら、赤枠の「設定の管理」をクリックしてください。

「設定の管理」を開いたら、開いた画面を下にスクロールし、「除外」の項目にある「除外の追加または削除」をクリックしてください。

上のような画面が出たら、「除外の追加」をクリックし「フォルダー」や「ファイル」などを選択します。
例えば、自分が撮影した写真のみが保存されているフォルダーなど、確実に安全だと分かるようなら除外してもいいですが、「セキュリティは低下する」ことだけは必ず覚えておいて下さい。
ゴミ箱を整理する
ゴミ箱を空にする
「ゴミ箱」であれば、右クリックメニューから「ゴミ箱を空にする」を選び確認ダイアログで「はい」をクリックすれば整理することが可能です。

「ディスククリーンアップ」を実行する
「ディスククリーンアップ」ツールを利用すれば、一時ファイルや不要になったプログラムなど、あちこちに散らばったゴミファイルをまとめて消去できます。

左下の検索欄で「ディスク」と入力し、検索結果の一覧から「ディスククリーンアップ」を起動します。ドライブの選択画面が現れた場合、ドライブを選択して「OK」をクリックします。

「システムファイルのクリーンアップ」をクリックすると、再度ドライブを選択する画面が表示された場合、ドライブを選択します。
スキャンが実行された後、削除対象のファイルごとの容量が一覧で表示されるので削除したいものにチェックを入れたら、最後に「OK」をクリックします。確認のダイアログが表示されるので「ファイルの削除」をクリックします。
クラウドクリップボードをクリアする
メモリーの空き容量を増やしたいなら、「クラウドクリップボード」もチェックしましょう。大量のデータがコピーされているようなら、「すべてクリア」でメモリーを解放することができます。

クラウドクリップボードを有効にしている場合は、定期的に内容をクリアしておきましょう。「Windows」キーと一緒に「V」キーを押したら、上のような画面が出てきます。
クリアしたい項目の「…」をクリックして「削除」を選べば消すことが可能です。「全てクリア」を選べば、すべての項目を消すことができます。
まとめ
Windowsは知らないところで、様々なアプリが起動しています。もしかしたら、今回の方法でパソコンの動作が速くなるかもしれません。
正直言ってしまうと、今回紹介した方法は応急処置程度のものなので必ずしも動作が速くなるという保証はありません。ですが、使用していないアプリを起動させていてもパソコンに負荷がかかってしまうだけなので、残しておくよりは消しておく方が良いと思います。
他にもパソコン関連の記事を書いていくつもりなので、是非見てくださると嬉しいです。