注文住宅を建てるとき、皆さんは何に悩みますか? 外観、間取り、土地選び、どれも悩ましいと思いますが、設備オプションをどうするべきか悩む人も多いのではないかと思います。
外観や間取りに比べて、設備は多種多様にあるので、どれを使えばいいのか分からなくなってしまうと思います。
そこで今回は、設備オプションのメリット・デメリットを紹介して行きたいと思います。もし設備オプションで悩んでいる方は、検討材料として読んでいただけると嬉しいです。
電動シャッター
最近では台風やゲリラ豪雨、強風などが頻繁に発生し、非常に大きな被害を出しています。石など硬いものが飛んできて窓ガラスが割れてしまえば、強烈な雨と風で家の中が大変なことになってしまいます。
そういった事態を防いでくれる電動シャッターは、多くの人が「付けて正解だった」と満足している設備になります。電動タイプであれば、操作はとても簡単で面倒で力のいる開閉作業はないのも非常に嬉しい点になります。
さらに途中で止めたり、風を取り込めたりするので、日当たりや痛風面でも快適さを保つことが可能です。シャッターを後からつけるのは非常に大変なので、「後でいいや」と安易に保留しないようにしましょう。
オール樹脂二重サッシ
オール樹脂二重サッシは数ある設備オプションの中でも非常に人気のある物になります。普通のアルミサッシは冬になるとびちゃびちゃになるくらい結露しますが、オール樹脂二重サッシは結露しにくいのが特徴になります。
また、内側外側ともに樹脂でできているので遮音性に優れているという点も人気のある点だと考えられます。
床暖房
特にお年寄りからの人気が高いのは床暖房になります。老朽化した建物に住み、寒さを感じながら生活してきた人ほど、初めて使う床暖房に「冬でもこんなに暖かいんだ」と暖かさを実感できます。
床暖房は、局所的ではなく全体的に温めてくれるので、何かと辛い冷え性を楽になると考えられます。また、急激な温度差によって血圧が激しく上下するヒートショックの予防にもなります。
食洗機
食洗機をつけた人の多くは「こんなに便利なものはない」と言うほど満足度が非常に高い傾向があります。全自動の楽さはもちろん、洗った食器をそのまま置いておけるので省スペースにもなります。
注意して頂きたいのは、設置スペースと専用洗剤が必要になるので、コストとキッチンスペースの余裕が必要になります。
太陽光発電
エネファーム、エコキュート、HEMSといったあたりは蓄電池絡みの定番パターンになります。こちらも環境に配慮した国策事業の一つで、東京ガスや東京電力などメーカーの値引きもあるためつける人が多いです。
また、人によっては環境意識を視野に入れて設置する場合も多いです。最近は、売電が安くなっているので、売電目的で設置することはオススメしません。
シューズインクローク
靴や物を置くことができ、玄関が散らからず非常に人気のオプションになります。
玄関に繋がっていて、その場は靴で入ることができる土間のことになります。靴棚や荷物置き場があるので、靴だけでなくゴルフバッグや傘などの大きなものを収納することが可能です。
全館空調
家のどの場所も同じ温度と湿度に保つことができる全館空調。大きな道路に近い家は排気ガスや埃が多いですが、これで汚れた空気をシャットアウトできるうえ、どの部屋も快適に過ごすことができます。
メンテナンスフリーの外壁
近年、メンテナンスの手間を大幅に軽減できるメンテナンスフリーの外壁が増えてきています。これは、20年から30年の保証付きで、初期費用は高くなっても長い目で見ればコストを抑えられます。
外壁は家の第一印象になるので、可能な限りは力を入れたい箇所になると私は思います。
スマートドア
カードを近づけることで、開錠ができるのがスマートドアになります。荷物なの両手がふさがっていてもカードを近づけて開けられるので非常に便利です。「カードキーはなくしやすくて心配」と思う人も多いと思います。
ですが、スマートキーの場合は新しいカードを楽に作ることができるのも一つの魅力になります。是非、鍵をよく無くす方は検討してみてはいかがでしょうか!
ルーフテラス
リビング前やテラスや3階建ての3階部分のルーフテラスなどは、使い勝手がよく満足する人が多いです。ルーフテラスの開放的な空間に椅子を置きお茶や読書を優雅に楽しむこともできます。
屋上でも同じと思うかもしれませんが、屋上は上がるのが面倒だということで満足度は低い傾向にあります。
設備オプションはつければいいというものではない
設備オプションはついていたらもちろん便利ですが、闇雲に付けていたらコストが莫大にかかってしまいます。基本的に私が考えるオススメでない設備は、手間や労力がかかってしまうものになります。
いくつか例を挙げると、床下収納は物を入れる際便利ですが、取り出す時にしゃがんだり、床の強度が落ちたりしてマイナスの部分が非常に多いです。
最近多いLED ダウンライト照明は、埋め込み型の照明などで空間を広く見せられたり、光熱費を安く取替も10年に1回程度ですが、交換には電気工事士の資格が必要になり、そこまでしてつける意味はないと私は考えます。
もちろん注文住宅設備オプションは、皆さんのつけたいようにするのが一番良いですが、あくまでも生活をより便利にするものであることを念頭においていただきたいです。
そして便利さに加え、掃除やメンテナンスなど日々のケアにかかる労力を考えたうえで決めるようにしましょう。
余談に他の考え方として、老後のための設備を付けるという考え方もあります。以前「老後に備えたい・行いたいリフォームを紹介!安全なマイホームを目指して!」でも少し書きましたが、「老後のなってから設置しよう」では遅いので、事前に必要だと思う設備を設置しておくという考え方もあります。
まとめ
設備オプションをつけた後に「失敗した…」と思っても遅いです。設備オプションを設置する前に必ず、本当にその設備は必要か、その設備は生活を豊かにしてくれるかを考えるようにしましょう。
「とりあえず便利そうだから付けておこう!」という安直な考えで設置すると、メンテナンスなどの無駄な労力やコストがかかってしまい、自分の首を絞めてしまうこともあるので注意しましょう。