マイホーム購入で重要な地盤チェックで欠かせない項目!地震大国だからこそ知っておくべき知識

  • 2021年6月20日
  • 2021年6月20日
  • 住宅

家を買う際に、駅までの距離を方角など気にすることは当たり前だと思います。しかし、その前にまず確認して欲しいことは購入を希望している家や土地がある地域が自然災害の少ない地域なのか、地盤が強い地域なのかということです。

そして、万が一、自然災害が起きた場合でも、被害を最小限に食い止められるかを調べるのが重要になります。今回は、地震大国日本での地盤チェックで欠かせない項目を紹介していきたいと思います。

ハザードマップサイトをチェックする

まず自分をチェックする前に必ず確認して欲しいのは、国土交通省の「ハザードマップサイト」になります。ハザードマップとは、自然災害について危険な場所や地域を地図上に示したものになります。

このサイトには、ハザードマップを公表している全国の自治体情報が集約されているので、地震発生時の危険度に加えて、津波、液状化、土砂災害といった災害の種類別に、自分が住む時の情報を絞り込んで知ることが可能です。

また、ハザードマップだけではなく、防災に役立つ情報もあるので、必ずチェックしましょう。

ここで、自分が住みたい土地のハザードマップを入手できたら、購入を検討している居住希望場所、勤務先、学校などが、どの程度の被害を受ける可能性があるのかを確認し、避難経路なども確認すると良いと思います。

一つ注意して欲しいのは、ハザードマップは絶対ではないです。災害は何が起こるかわかりません。危険が地域でも万全の備えをしましょう。生きている限り、「絶対に安心」はないと思います。

地震の揺れやすさを知るには「J-SHIS」

自分が住もうとしている地域の地盤がどれくらい揺れやすいか簡単に調べることができるウェブサイトがあります。それは、「J-SHIS」になります。

国立研究開発法人の防災科学技術研究所が発表している全国地震動予測地図を見ることが可能です。その地域でどれくらい揺れが起こるのかの確率を30年、50年単位で調べることができ、その地域の地盤の揺れやすさを簡単に調べることが可能です。

これにより、地震災害に見舞われる確率や、地震が起きた時にどれくらい揺れやすいのかをざっくりと把握することができます。

上記のように、色分けがされており揺れやすい地域の目安がすぐにわかります。この画像の場合は、「30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率が高い地域」が色分けされています。メッシュの色が濃い地域ほど地震が起こる確率が高いことがすぐにわかります。

また、現在の項目以外にもページ上部で様々なデータを指定して見ることが可能です。「J-SHIS」は無料で使用でき自治体の参考にするなど非常にメジャーなサイトなので是非一度確認してみてください。

軟弱地盤かは「GEODAS(ジオダス)」で検索

GEODAS(ジオダス)」は地盤が「良好」なのか「軟弱」なのかを簡単に調べることができ、民間企業が行った地盤調査の結果を公開しているウェブサイトになります。

実際の地盤は少し離れただけでも異なるため、掘ってみないとわからないのが実情です。しかし、このサイトはネットさえあれば、簡単なものですが、誰でも地盤の強さをある程度把握することができます。

このように、地域を絞り込んで地盤の強さを把握することができます。この場合、水色の丸が「良好地盤」と診断された場所になります。

「GEODAS(ジオダス)」は無料かつ簡単な操作で自分の状況が分かります。家という大きくて重たいものを立てるだけに、土地の地盤は強ければ強いほど良いと思います。ですので、家を購入する前に地盤の強さを把握すると良いと思います。

より詳細に知りたいなら個別サービスを利用する

人生で大きな買い物となるマイホーム、その家が建つ場所の災害リスクや地盤について、より詳細に知りたいと考える方は多いと思います。

ですが、無料サイトで調べられる情報には限界があります。そこで紹介したいのが、その土地の災害リスクを分析、評価してくれる「災害リスクカルテ」というサービスになります。

災害リスクの分析を個人向けに行っているサービスで、災害の専門家がその土地のリスクを評価し、それを基に建物や住まいの対策方を教えてくれるというものになります。

災害リスクカルテは「株式会社 さくら事務所」が行なっています。災害リスクの診断から対策までをピンポイントに行うサービスになります。6つの項目で土地の災害リスクを評価し、その対策方法まで知ることができます。

株式会社さくら事務所は、ハザードマップがないエリアの災害リスクの確認も可能で、物件ピンポイントの災害リスク情報を教えてくれます。

災害が起きてからでは遅いです。もし、災害リスクや地盤をより詳細に知りたいなら。「災害リスクカルテ」を視野に入れてみても、良いと思います。

地盤の揺れを詳細に知ることができる「微動探査」

最近は地盤に関する調査では、「微動探査」というサービスが個人向けに登場してきました。微動探査は従来、国家プロジェクトなど大規模な建設計画では当たり前のように行われてきました。

微動探査とは

微動探査で地盤の揺れ方を正確に探査|地域微動探査協会

地震の際に地盤がどのくらい揺れるか、どういった地震で建物が共振しやすくなるか、どの深さにどのくらいの硬さの層があるかを専用の機器で測定し、地盤が揺れやすいかを総合的に調査する方向です。

「微動探査」は、地震の際に、どのくらい地盤が揺れやすいかを総合的に調査することができます。近年この調査に使用する機器が小型化され、調査費用を抑えられるようになっています。微動探査にかかる予算は大体8万円~10万円になります。

先ほど紹介した、「J-SHIS」では分からない、ピンポイントの情報を得られるのが特徴です。耐震設計や設備の補強などに生かすことが可能です。

まとめ

家を建てる際、地盤は切っても切れない縁にあります。そのため、地盤チェックは万全に対策することをお勧めします。

被害が出てからでは遅いです。私の考えになりますが、多少金額がかかっても前もって対策することが良いのではないかと思います。

マイホームの地盤家揺れなどを理解しておくのと、おかないでは、実際に災害が起きた場合、安全性や安心感が大きく変わってきます。

もし、マイホーム購入を考えているのなら、家を建てる前に地盤にまず目を向けてチェックすることが大切だと思います。

最新情報をチェックしよう!