皆さんは、パソコン操作中に突然表示される意味不明の「警告メッセージ」を見たことがあると思います。
「警告メッセージ」の対応が分からないと「どうしたらいいの?」戸惑ってしまうかもしれません。今回は、警告の意味と警告メッセージが出た場合の対応方法を紹介していきたいと思います。
【アプリ名】が【機能/情報】にアクセスすることを許可しますか
警告の意味
プライバシーに関わる確認表示になります。使用中のアプリが、「プライバシー」に関わる機能や情報を利用する許可を求めている場合表示されます。Windows 専用アプリは、これらを利用する前に確認するルールになっています。
対応方法
情報をアプリが利用してよければ「はい」をクリックして問題ありません。「いいえ」では情報なしでアプリを使います。この設定は「設定」アプリの「プライバシー」で後から変更可能です。アプリによっては、確認画面が出ないものもあります。
【アプリ名】は応答しません
警告の意味
動作中のアプリが、一定時間Windows からの呼びかけに応答しないと表示されます。アプリのウィンドウをクリックしても反応がなく、止まってしまったようにも見えますが、まだ終了はしていない状態です。
対応方法
基本的に「待つか」「閉じるか」の2択になります。「再起動」「終了」では、保存していないデータを捨てて、一度アプリを強制終了します。「応答を待ちます」では、そのまま待機します。内部処理に時間がかかっているだけで、待っていれば元の状態に復帰することもあります。
【数字】つのアプリを閉じて、シャットダウンします
警告の意味
Windows をシャットダウンする際に、終了できず動いたままのアプリがあると表示されます。画面内には、シャットダウンを妨げているアプリが表示されます。アプリを一つではなく複数表示される場合もあります。
対応方法
待っていればアプリが終了して、シャットダウンが進むこともあります。急いでいるなら「強制的にシャットダウン」が有効ですが、未保存のデータが失われる可能性があります。キャンセル押すことで、作業時の画面に戻ります。
【ドライブ名】は現在使用中です
警告の意味
USB メモリーや外付けハードディスクを取り外す操作をしましたが、Windows 側で使用中の扱いになっている状態です。データが壊れないように、取り外し許可がされない状態になっています。
対応方法
一度「キャンセル」を選択して画面を閉じ、実行中のアプリをすべて終了してから、再度取り外し操作を行うのが一番安全です。「続行」を選ぶと取り外しはできますが、保存されていないデータがあると失われる可能性があります。
ドライブ【英字】を使うにはフォーマットする必要があります
警告の意味
ハードディスクやUSB メモリーを接続したところ、初期化されていないため、読み書きができないことを通知しています。初期化済みにも関わらず、接続時に正しく認識されなかった可能性もあります。
対応方法
「ディスクのフォーマット」を選択すると、ドライブの内容が消去され、初期化されます。ドライブにデータが保存されている場合は、一度「キャンセル」して画面を閉じ、ドライブを再接続すると正しく認識されることもあります。
ドライバーソフトウェアの発行元を検証できません
警告の意味
ソフトの安全性を確認できない状態の場合表示されます。周辺機器を動かすプログラム「ドライバ」をインストールする際、提供者の情報が含まれていないと、この警告が表示されます。Windows が、安全性を確認できないと注意を促しています。
対処方法
基本的に問題がなければインストールしても構いません。正規のドライバでも、場合によっては表示される可能性があります。周辺機器に付属するものや、確実にメーカーのウェブサイトからダウンロードしたものをインストールするなら、安全だと考えて差し支えないでしょう。
回復【ドライブ名】 このドライブで問題が見つかりました。今すぐドライブをスキャンして修復してください
警告の意味
ドライブ内のデータに問題がある状態の時表示されます。パソコンに接続中のハードディスクや USB メモリーなどに、読み書きの障害となる問題が発見されています。放置すると、正常にデータが読み書きできなくなる可能性があるため通知を表示しています。
対処方法
すぐにスキャンを行いましょう。通知表示をクリックするとスキャン画面が表示されるので、実行してください。問題があれば自動的に解消されます。ただし、その過程で保存されているファイルの一部が失われる可能性があるので注意が必要です。
更新プログラムを取得しました
警告の意味
Windows の自動更新を完了するのに、再起動が必要な状態です。パソコンを使っていない時間帯に表示される場合があります。放置すると、画面に表示された時刻に自動で再起動が行われることを予告しています。
対処方法
そのままで良ければ放置するか、「OK」をクリックしてください。「今すぐ再起動」その場ですぐ再起動します。「後で実行」再起動時刻を調整する設定画面を開けます。基本的に出来るだけ早めの再起動をお勧めします。
この項目は見つかりませんでした
警告の意味
画面に表示されてはいるものの、実際には存在しないファイルのアイコンを操作しようとしたとき表示されます。ファイルが既に削除もしくは移動されており、開く、コピー、削除などはできない状態です。
対処方法
フォルダからファイルが移動、削除された事が表示に反映されていません。「キャンセル」で画面を閉じ、「F 5」キーを押すなどして、フォルダー内の表示を更新すれば、アイコンは消えます。
固定キー機能を有効にしますか?
警告の意味
Windows には同時に複数のキーを押す操作が困難な人のために、順番に押して同じ操作を行う「固定キー機能」が存在します。「shift」を連続して5回押すのは、この機能の設定画面を呼び出す操作になります。
対処方法
表示が出た段階では固定キー機能はまだ有効になっていません。必要なければ「いいえ」をクリックして画面を閉じます。
この Windows ビルドはまもなく期限切れになります
警告の意味
Windows 10搭載パソコンを長期にわたって使っておらず、過去の機能更新が行われていない場合に、一定の期間が経過すると表示されます。このまま放置してしまうと、表示の日付にサポート終了になってしまいます。
対処方法
期限切れになるとセキュリティの改善など行われなくなるため、「設定」アプリの「更新とセキュリティ」→「Windows Update」で更新を行います。パソコンが古く更新に対応できない場合は、製品の寿命だと考えて新しいの購入すると良いと思います。
このサイトは安全ではないサイトとして報告されています
警告の意味
表示しようとしたページが、セキュリティ上危険だと報告されているため、インターネットやエクスプローラーが通信を遮断した場合表示されます。この表示が出た段階では被害はありません。
対処方法
強制的に表示することもできますが、もしかしたら何らかの被害を受ける可能性があるのでそのページは閉じた方がいいと思います。そのままウィンドウやタブを閉じる、または画面内の「戻る」をクリックして、ページを移動すれば安全が保たれます。
このネットワーク上の他の PC やデバイスが、この PC を検出できるようにしますか?
警告の意味
インターネットではなく、家庭内 LANなどの「閉じたネットワーク」内で、パソコンから他の機器を探して制御したり、他の機器からこのパソコンを探して制御できるようにしたりするかどうかの確認です。
対処方法
基本的には自宅以外では必ず「いいえ」をクリックしましょう。モバイルパソコンを外出先の wi-fi サービス経由でネットに接続するような場合も、「いいえ」選びましょう。見知らぬ機器と通信すると、ファイルを盗まれたり、最悪ウイルス送り込まれたりする危険があります。
このファイルを開く方法を選んでください。
警告の意味
開こうとしたファイルの拡張子【種類】に対応するアプリがパソコンに入っていないと表示されます。ごくまれに、対応するアプリが入っているにも関わらず、適切に設定されていないことが原因で表示される場合もあります。
対処方法
開けるアプリが入っているなら「その他のアプリ」をクリックして、アプリの一覧を出して選択します。分からなければ画面外をクリックして表示を閉じ、開けるアプリか、異なる種類【形式】のファイルを入手しましょう。
このフォルダにアクセスする許可がありません。
警告の意味
開くべきではないフォルダーになります。Windows の重要なデータが保存されているフォルダーや同じパソコン内の別のユーザーのフォルダーなどを開こうとすると表示されます。Windows によって、フォルダを開けないようにロックされています。
対処方法
基本的に「キャンセル」が一番無難です。中のファイルをいじるとトラブルが起こる可能性があるため、ロックされています。「続行」をクリックして強制的に開ける場合はありますが、通常は「キャンセル」をクリックして、開かないことがいいと思います。
サイトから移動しますか?
警告の意味
ウェブブラウザーで文字入力欄など、利用者が操作できるページから、別のページに移動したり再読み込みなどする場合、ページ側で作業途中だと判断されると表示されることがあります。
対処方法
利用者が自分の意思で別のページに移動しようとしているのなら、「このページを離れる」をクリックして問題ありません。明らかに作業途中である場合は、操作ミスの可能性が高いので「キャンセル」をクリックして現在のページのままにします。
【アプリ名】によってファイルは開かれているため、操作を完了できません。
警告の意味
ファイルの移動や削除を行うとしてたけれど、出来ない時に表示されます。そのファイルが既に別のアプリで開かれているので、トラブルを防ぐために、Windows が場所を移さないようにしています。
対処方法
表記されたアプリに画面を切り替え、アプリを終了するなどしてファイルを閉じてから、「再試行」をクリックします。また、「キャンセル」で一度画面を閉じて、後でもう一度同じ操作を行っても問題ありません。
ショートカットエラー
警告の意味
「ショートカット」は別の場所にあるアプリや書類のファイル本体を開く特殊のアイコンです。対応する本体のファイルが削除されていて開けないため、この表示が出ています。その本体が必要かどうかで対処が異なります。
対処方法
不要なショートカットなら「はい」をクリックして、削除してしまいましょう。元のファイルが必要な場合は、ショートカットを削除し、バックアップがあればそれを利用して復元します。
以前バックアップ方法については、こちらの記事で軽く触れました。パソコンのデータバックアップをしていない方は是非見てください。
セキュリティで保護されているコンテンツのみ表示されます。
警告の意味
インターネット・エクスプローラーで、セキュリティのためにデータが暗号化されて送られてきたページの一部に、暗号化されずに送られてきたデータが含まれた時表示されます。
対処方法
実はページの作り方が間違っているのですが、まれに、第三者によるページ改ざんが原因の場合があります。現状で必要な内容なら、「すべてのコンテンツを表示」は選択せずに「×」で通知を閉じて良いと思います。
Microsoft アカウントの問題
警告の意味
この警告はMicrosoft アカウントのパスワードを変更したり、パソコンで初期設定を行ったりした場合に表示されることがあります。Windows 10を使用しいるのが本人なのかどうか、確認を求められている状態です。
対処方法
この表示が出たら、通知をクリックして本人確認をしておきましょう。確認完了まで、Windows 10の一部の機能が使えない場合があります。パスワードや携帯電話による入力確認が求められることもあります。
デバイスに問題が発生したため、再起動する必要があります。
警告の意味
聞いたことある方も多いと思いますがこの画面は、「ブルースクリーン」と言います。Windows 10がこれ以上動作し続けることができないような障害が発生した場合に表示されます。数秒後パソコンが再起動されます。基本的に保存されていないデータは失われます。
対処方法
再起動後、特に問題なく使用できるなら、そのまま使用しても問題ありません。特定のアプリや操作で繰り返し発生する場合は、解凍するアプリの一時的な削除やシステムの復元、Windows の初期化などを検討したほうがいいと思います。
名前変更 拡張子
警告の意味
ファイル名を変更する際に、拡張子の変更、もしくは削除を行おうとしたときに表示される警告になります。拡張子が非表示の設定だと、この画面が表示されることはないと思います。
対処方法
Windows は拡張子でファイルの種類を識別しますが、拡張子を変えても中身は変わりません。データが読めない、アプリが起動しないなどのトラブルの原因になるので、理由がなければ拡張子を変えない方が良いと思います。
ネットワークの探索とファイル共有
警告の意味
同じネットワーク内の他の機器を探したり、このパソコン内のファイルを他の機器で開いたりするための設定を有効にするか確認しています。「パブリックネットワーク」で機能を有効にしようとすると表示されます。
対処方法
「キャンセル」を選び、設定を変更しないのが安全です。現在接続しているのが、自宅の wi-fi などの自分や家族が管理しているネットワークの場合に限り、「いいえ」と書いてある方を選んでも問題ないと思います。
場所が利用できません
警告の意味
パソコンに装着した外付けハードディスクや USB メモリー、メモリーカードなどが、突然利用できない状態になると表示されます。ケーブルがきちんと差し込まれていない、カードが正しく入っていないなどが原因です。
対処方法
対象のきがきちんとパソコンに装着されているか確認し、不備があるならその場で装着し直します。多くはこれで解決すると思います。外付けハードディスクの場合は、電源を確認し、パソコンの USB 端子に直接つなぎましょう。
ファイルアクセスの拒否
警告の意味
ファイルを削除すると、トラブルが起きるかもしれない場合に表示されます。アプリのインストール時に自動的に追加されたショートカット・アイコンを削除しようとした場合などにも表示されることがあります。
対処方法
削除しても問題ないことが明らかに分かっているなら、「続行」をクリックして削除して問題ありません。不安であれば、「スキップ」「キャンセル」をクリックして警告画面を閉じ、ファイルはそのままにしておきましょう。
ファイルの置換またはスキップ
警告の意味
ファイルを移動もしくはコピーをしようとした先のフォルダーに、拡張子まで含めて同じ名前のファイルが存在している場合表示されます。そのファイルを上書きしてしまわないように、処理が一時停止されています。
対処方法
ファイルを置き換える、ファイルは置き換えずスキップする、ファイルの情報を比較するの3つから選べます。「比較」をした場合、両方残す指示をすると、追加するファイルの名前に数字が付いて、区別ができるようになります。
ポップアップがブロックされました
警告の意味
ウェブブラウザーのアドレスバーにウィンドウのアイコンが表示された際、それをクリックすると表示されます。表示したページが、新しいウィンドウ開こうとしましたが、エッジが遮断した状態です。
対処方法
全てのポップアップが遮断されているわけではなく、特に無用な広告やウイルス感染に悪用される可能性の高い画面表示を遮断しています。通常は「ブロックを続行」を選び、「完了」を押して画面を閉じれば問題ありません。
このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?
警告の意味
アプリのインストールや更新、一部の Windows の設定変更などを行う際に表示されます。アプリ内に提供者【発行元】の情報が含まれていて、Windows が読み取れた場合にこのような表示になります。
対処方法
ウイルスなどの不正なアプリが勝手に動き出さないよう、この画面で一度動作を止めて、作業を中断できるようにしています。「確認済みの発行元」の企業名などを確認して、安全だと判断できれば「はい」を選んで問題ありません。
この不明な発行元からのアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?
警告の意味
アプリをパソコンにインストールするプログラムの実行時に、提供者【発行元】が確認できない場合などに表示される画面です。企業が開発した正規のアプリでも、発行元の情報が含まれていなければ表示されます。
対処方法
こちらの対処法も「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」と同じで問題ありません。安全だと判断できれば「はい」を選んで作業を続けて構いません。
ログイン時にこのアプリで【アプリ名】タスクを実行しますか?
警告の意味
「Microsoft Store」インストールした、もしくはパソコンに標準で付属していた Windows 10専用アプリが、Windows 起動時に自動で動作を開始してもよいか、ユーザーに確認しているメッセージになります。
対処方法
「有効にする」を選ぶと、次回からはユーザーが Windows 10にサインインした際、自動的にそのアプリがスタートします。不要な場合は「無効にする」を選び、必要な時に自分で起動するように設定が可能です。
まとめ
確かに警告メッセージは、いきなり出てしまうと戸惑ってしまうかもしれません。ですが、警告の意味を理解し正しく対処すればそこまで焦る必要はありません。
警告メッセージは危険を知らせるためのワンクッションになります。ですので、焦らず対処して素晴らしいWindows 生活を過ごしていきましょう。