中古住宅は新築住宅よりオトク?中古住宅の4つのメリットを紹介

  • 2021年4月16日
  • 2021年4月16日
  • 住宅

家を買う際、ほとんどの方が新築を購入すると思います。ですが、中古住宅という選択肢も存在します。

現在では、国が中古物件の売買や活用を積極的に進めています。これからも中古住宅の流通は多くなると考えられます。

中古住宅は「安いから悪い」というイメージを持っている方も多いと思います。

ですが、中古住宅は新築住宅にはないメリットも多数存在しています。家は人生の中でも非常に大きな買い物になります。

今回は、新築住宅と中古住宅を購入する判断材料のために、中古住宅のメリットを大きく4つ紹介していきたいと思います。

新築よりもコストが安い

中古住宅のメリットと言えば、最初に頭に浮かぶのは「コストの安さ」だと思います。

国土交通省の「住宅市場動向調査」によれば、注文住宅の購入資金は一世帯平均4615万円に対し、中古住宅の一戸建ては一世帯平均2585万円になります。

このように、中古住宅は新築住宅よりも安く抑えることが出来ます。これによって、住宅ローンの負担も最小限に抑えることが出来ます。

ただし、中古住宅はほとんどのケースでリフォーム工事が必要になります。中古住宅の損耗具合によって価格は上下しますが、同じく「住宅市場動向調査」によれば、リフォーム工事の一世帯平均は約200万円弱になることが多いです。リフォーム工事を入れても、約3000万円くらいにコストを抑えることが出来ます。

また、新築住宅同様、中古住宅の購入においても様々な優遇が受けられます。詳しい説明はまた後日にお話ししたいと思います。今回は中古住宅が受けられる可能性がある4つの優遇税制を少しだけ紹介!

グリーン住宅ポイント

次世代住宅ポイントの後継にあたる政策になります。高い省エネ性能を有する住宅を購入する人に様々な商品や追加工事に利用できるポイントになります。

住宅ローン減税

年末の住宅ローン残高または住宅の取得対価のうち、いずれ少ない方の金額1%が10年間にわたって所得税額から控除される政策になります。

すまい給付金

一定以下の収入層の住宅購入者に対して講じられた期間限定の補助金制度になります。世帯に最大50万円が給付される場合があります。

贈与税非課税措置

両親などの直系尊属から「住宅取得等資金」として援助を受け、居住ようにした場合、一定額までその贈与税が非課税となる制度になります。

このほかにも、住宅性能に基準を満たしていれば他の優遇税制を利用することが可能です。ただ注意していただきたいのは、優先順位は「優遇税制」ではなく「住宅」のことを忘れないで下さい。

中古住宅なら希望エリアの選択肢が広がる

家を買う際、希望エリアは間違いなく外せない条件ですよね!

「通勤時間を短くしたいから駅の近くにしたい」「生活の利便性が欲しいからショッピングモールなどがある地域」など人により条件は様々です。

ですが、新築で希望エリアを探すとなると、「予算」「最寄り駅」「間取り」など自分が希望している場所を探すことになります。その場合、新築住宅で探すと当初の希望から大きく妥協した住宅を購入するケースもあります。

しかし、中古住宅なら希望エリアで見つけられる可能性があります現在日本は空き家が非常に増加している傾向にあります。

このように、空き家が増えてきているのが現状です。先ほども説明しましたが、中古住宅はコストを最小限に抑えることが出来ます。

つまり、空き家に目を向けることによって、検討物件の選択肢が広がり希望エリアに住むチャンスが増えると思います。

是非、一度中古住宅も選択肢に入れて希望エリアを探して見て下さい。もしかしたら、素敵な出会いがあるかも知れません。

購入前に気になる箇所を確認できる

新築住宅は、購入を検討する際、モデルルームなどを見学してイメージをつかむと思います。ですが、モデルルームでは、実際の立地環境までつかむのは非常に難しいです。

いざ、新築住宅に住んでみたら「近隣の建物もせいで眺めが悪い」「想像したよりも日当たりが悪い」など不具合が出てくる可能性があります。ですが、新築住宅は建ってしまった以上、やっぱり購入しないは非常に難しいです。

その点、中古住宅はすでに建っているため、購入する前に気になる箇所をすべて確認できます。

でも、素人では品質不良や隠れた不具合を見抜くのは難しいから…やっぱり中古住宅の購入は怖い…

安心してください、2020年に民法の改正により中古住宅の購入環境が大きく変わりました。改正により大きく影響を受けたのは、個人間による中古一戸建ての売買になります。

言っていることがよくわからないと思います。非常に簡単に説明すると、今までは売主が有利な内容だったが、改正後は買主が有利な内容に変わりました

また、改正後は専門家が不具合をチェックする(建物状況検査)、購入後に発覚した不具合の補修費用などを保証する「既存住宅売買瑕疵保険」、国土交通省の告示により創設された、住宅の性能を認定する「安心R住宅」など中古物件に対し追い風が吹いている状況と言えます。

ポイント

安心R住宅とは、こちらの条件を満たしているものを言います。

[1]耐震性等の基礎的な品質を備えている
[2]リフォームを実施済み又はリフォーム提案が付いている
[3]点検記録等の保管状況について情報提供が行われる

ライフスタイルに合わせてリフォームできる

中古住宅を購入する際、切っても切れない関係なのがリフォームになります。劣化した部分の修繕、水回りの設備の一新など多くのリフォームを検討することがあります。

それに加えて修繕とは別にライフスタイルに合わせてカスタマイズできるのが中古住宅のメリットと言えます。

「間取りの変更」「設備の変更」「内装の変更」など、リフォーム内容によっては建売住宅よりも安価に自分に合った家を手にすることが出来ます。

また、中古住宅と同時にリフォームを行うと「リフォーム一体型ローン」として借り入れることが出来ます。一体型は、リフォーム費用分も住宅ローンと同じ返済期間・金利になるため返済額は一定になります。

注意して欲しいのは、一体型ローンを組むためには、不動産会社と物件を探しながら、リフォーム会社とも相談しながら進めなくてはなりません。

もしそれが、難しいならば物件探しとリフォームの両方を請け負ってくれるトータルサポートのある不動産会社にお願いすると良いと思います。

まとめ

中古住宅は非常にねらい目になっています。もちろん、デメリットもありますがそれは新築住宅も同じです。

ただ、私は「中古住宅だから悪い」という考えを捨てて欲しいと思い今回は書かせていただきました。私も住宅業界にいたこともありますが、やはりせっかく建てた家が空き家になるのは悲しいです。

今回のお話しで、少しでも中古住宅を選択肢の一つに入れていただければ幸いです。

家は人生でも滅多にない買い物になります。自分が住みたい家をわがままに変えられるのが中古住宅のメリットかも知れません。

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