今やいたるところにWi-Fiは存在しています。もちろん、ほとんどの家庭にWi-Fiルーターを設置していると思います。
家に無線ルーターを設置して、いざパソコンやスマホでネット接続しようとしたのに、
「なぜか通信状態が不安定でつながらない…」といった経験がある方もいると思います。
まず最初に疑うべきは機器そのものの不良ですが、特に問題がなければ、無線ルーターの設置場所に問題があると考えたほうが良いと思います。
今回は、ルーターの電波が邪魔されない設置方法とNGな設置方法を紹介していきたいと思います。
床や棚の下段に設置してはいけない!
Wi-Fiルーターはの電波は障害物を通り抜けますが、その際に電波が弱まってしまいます。
また、Wi-Fiルーターが発する電波は障害物を通り抜ける回数が増えると弱くなります。
電波状態が悪くなると、ルーターの性能が高くてもスペックどおりの効力は得られない可能性があります。
とりわけ、床や棚の下段といった場所は障害物も多く電波が弱くなりやすいです。ですので、モノが多い部屋にルーターを設置するときは場所に注意しましょう。
ルーターを部屋の隅に置かない!
ルーターの電波は、本体を中心に円状に広がります。つまりルーターが邪魔だからといって窓際や部屋の隅に置くことはオススメしません。
このように、ルーターを隅に設置してしまうと電波の半分が外に飛び出してしまいます。
確かにルーターを設置する場合スペースや配線が必要になります。「邪魔になるから…」と機器を部屋の隅にはあまり置かないことを意識しましょう。
もし、効率的に家全体に電波を行き渡らせたいなら、なるべく部屋の隅ではなく家の中心となる場所にルーターを設置すると良いと思います。
ルーターの熱を上げすぎない
24時間稼働しているルーターを安定的に使い続けるには、動作保証温度を超えないように放熱させることが重要になります。
ルーターが高温のままだと動作の不安定化や製品寿命の短縮につながります。
夏場などは、ルーターもかなりの熱を持ちますので、可能な限り直射日光や高温多湿なところには、ルーターを設置しないことを心掛けましょう。
Wi-Fiを使用するためにPCの隣などに置く方もいると思います。PCの近くに置いてしまうと、PCの排熱の影響を受けてしまい、電波干渉の点でもあまり良い置き場とはいえません。
また、ルーターをスタンドなしで横置きにしたり、その下に布や紙がある場合ルーターの熱で発火する恐れがありますので注意が必要になります。
最低でも無線LANルーターの周囲5cmはものを置かずスペースを必ず確保しましょう。
水槽やコンクリートの近くに設置しない
ルーターの電波は、ちょっとした障害物でも電波が弱くなってしまいます。その中でも影響が大きいのが、水槽とコンクリートの壁などになります。
電波は水の多い場所を通りにくい特徴があり、水槽や水の入った花瓶、水分含有量の多いコンクリートの壁が近くにあると、ルーター電波の減衰が大きくなってしまいます。
ルーターを置く場合は、なるべく水の多い場所には設置しないことを意識しましょう。
電波を吸収・反射するものは他にも存在します
家の中には、電波を妨害する素材で溢れています。機器を設置する際は、妨害の影響が高い障害物が周囲に存在しないかを必ず確認しましょう。
下に行くにつれて、ルーターへの電波干渉が高くなります。ルーターを設置するときは、あまり金属の近くには設置しないを意識しましょう。
電波を発する機器のそばに設置しない
無線ルーターの電波には、2.4GHz帯と5CHz帯の2種類が存在します。このうち、2.4GHzは電子レンジをはじめとする複数の家電製品でも利用されています。
この、電子レンズや家電など電波を発する機器の周囲に無線LANルーターを設置すると、互いの電波が干渉してしまい不安定になってしまいます。
もし、家電の近くに無線LANルーターを置かざるを得ない状況の場合は、必ずルーターを5GHz帯の電波で接続して下さい。
ハイエンドルーターでも届ける範囲には限界がある
「設置場所を考慮したのに、Wi-Fiが不安定!」
もしかしたら、その方は家が広かったり、3階建てに暮らしていませんか?
今までの話から、無線LANルーターの電波は、障害物を通り抜けるたびに弱くなってしまいます。
1LDKほどの部屋数が少ない家であれば、設置場所を工夫するだけで快適な通信速度を得られます。
ですが、部屋数の多い家や2階以上のフロアがある家となると、どうしても障害が多くなるため、場所の見直しだけで改善するのは難しいと思います。
そこで、利用したいのが「中継機」になります。
「中継機」とは、その名の通り電波を中継する機会のことで、無線LANルーターからの電波を受信して再発信し通信範囲を広げることが可能です。
BUFFALO WiFi 無線LAN中継機 WEX-1166DHPS/N 11ac/n/a/g/b 866+300Mbps ハイパワー コンパクトモデル 簡易パッケージ 日本メーカー【iPhone12/11/iPhone SE(第二世代) メーカー動作確認済み】この中継機を活用すれば、3階建ての家で1階に無線LANルーターを設置しても、3階の部屋で快適にWi-Fiを利用することができます。
しかし、一つ注意して欲しいのは、「中継機」の多段設置は電波の飛距は伸びますが通信の安定性は落ちてしまいます。
もちろん、「中継機」は複数設置することで、電波の飛距離を伸ばすことが出来ます。ですが、Wi-Fiの電波は中継される回数が多いほど、通信の安定性が落ちてしまいます。
このように「中継機」を設置する場合は、設置する数なども注意してください。
まとめ
今回ように、ルーターの設置場所はWi-Fiに大きな影響を与えます。ただ、設置したら終わりではなく必ず設置場所を確認することで、安定な通信を得ることができます。
「なぜか通信状態が不安定でつながらない…」と感じている方は是非一度、ルーターの設置場所を見直してみて下さい。もしかしたら、通信が安定する可能性があります。