みなさんは試験前などで「暗記」しますよね!中には、「記憶力には自信がない…」という方も多いと思います。
「よし!暗記するぞ!」でいきなり暗記出来たら、苦労しませんよね…
私は、記憶のメカニズムを理解すれば暗記の効率が上がると思います。ただやみくもに暗記しても記憶しているのは、わずかなものになります。
いきなり暗記するのではなく、記憶法を理解してから暗記するこれを意識して今回は話していきたいと思います。
試験前日とかは、別ですからね!前日は詰め込んでください(笑)今回は4つの記憶法を紹介していきたいと思います。
記憶には4種類存在する!
みなさんは、記憶には4つの種類があるのをご存知ですか?
・短期記憶
・長期記憶
・イメージ記憶
・単純記憶
この4種類が存在します。この4種類の記憶を理解することで、暗記する効率が飛躍的に伸びると考えられます。
大きくまとめると、「短期記憶」「長期記憶」の二つになります。「短期記憶」は20秒以内のもの、「長期記憶」は20秒以上の記憶になります。
人が記憶できる数字は「5~9桁」と言われています。アクセスコードなど一瞬だけ使う数字を記憶するのが短期記憶の分類になります。
長期記憶は、今でも覚えているものになります。例えば、人の名前などは今でも覚えていると思います。これが長期記憶に分類されます。「長期記憶」の中には、「単純記憶」と「イメージ記憶」があります。
暗記とは、この短期記憶を長期記憶に移すことが重要になります。
一回で記憶しようとしない!
みなさんの中で、一回見ただけで記憶しようとしている方はいませんか?
実は、たとえ一回で覚えたとしてもその記憶は一瞬で忘れてしまいます。「脳は、繰り返されたものを大切だと感じる」特徴があるのです。
短期記憶に訴え、何度も繰り返すことで、長期記憶に移していくのが正しい記憶法になります。少なくとも3回は繰り返し覚えるとが良いと考えられます。
ですので、「一回見て忘れないようにするよりも、何度も繰り返し見て忘れない」を意識して暗記することをオススメします。
単純記憶とは
「単純記憶」は別の言い方だと、「単純反復記憶」とも呼ばれています。「単純記憶」の特徴は、何度も繰り返して、覚えている状態のことを言います。
単純記憶は、一問一答の問題などに非常に向いています。
例えば、英単語の「犬=dog」や「江戸幕府は誰が開いた?=徳川家康」など一つに対して一つの意味があるものが単純記憶に向いています。
単純記憶は繰り返せば繰り返すほど、太い記憶になります。単純記憶は、いかに1単語をはやく解けるようにするかが重要になります。
何度も復習し、はやく解けるようにして記憶の糸を太くするイメージを意識してください。
注意して欲しいのは、単純記憶は反復しないと忘れていってしまいます。記憶は、エビングハウスの忘却曲線にしたがって、忘れていきます。
このように、反復記憶をしないと人間は日がたつほど忘れていきます。「本気で覚えようとしても、脳はそもそも忘れるようにできている」そのことを意識して、暗記をすることをオススメします。
20分~1時間後に復習!
先ほど、エビングハウスの忘却曲線についての話しで、反復しないと単純記憶は忘れていくことがわかりました。「じゃあ、どのタイミングで復習をすればいいの?」と思いますよね。
その答えは、覚えてから20分~1時間後の間になります。この時間は、ちょうど半分忘れていて半分覚えている状態になります。この状態がもう一度記憶に定着させるのに効率的になります。
例えば、CMなどは大体20分おきに流れると思います。これは、半分視聴者が忘れたころに、広告を出すことで宣伝しています。同じCMが連続で流れるよりも小分けで流れる方が人の記憶に定着するのです。
この方法を理解したうえで、暗記すると非常に効率が良いと考えられます。単純記憶は復習することが近道だと私は考えています。
イメージ記憶とは
もう一つの長期記憶が「イメージ記憶」になります。「エピソード記憶」とも呼ばれることがあります。
「友達とライブ行った」「家族でキャンプ行った」など繰り返して記憶したわけでもないのに覚えていると思います。このような記憶を「イメージ記憶」になります。
もちろん、イメージ記憶は何らかのエピソードがあれば簡単に記憶できますが、エピソードがなくてもイメージ記憶を使用し暗記することも可能です。
例えば、年号の語呂合わせなどはイメージ記憶になります。歴史の年号に対し答えは一つではないですよね!
単純記憶「一問一答」に対しイメージ記憶は「一問多答」に強い暗記法になります。
語呂で暗記することで、頭の中にうっすらと残ると思います。イメージ記憶は頭の中に映像や音として残す意識をすると効率が良いでしょう。
イラストを使いイメージ記憶をする
イメージ記憶だから、「頭の中で想像する」と考えている方もいると思います。ですが、目をつぶってイメージを思い浮かべるのはかなり効率が悪いです。
イメージ記憶は、インパクトがあればあるほど長期記憶に定着します。そこで、最も効果的なのが、イラストになります。文字と絵だったら、間違いなく絵のほうが印象に残ると思います。
また、自分が行ったことはかなり鮮明に記憶に残ります。例えば、「あなたがケガをした」と「友人がケガをした」どちらがより詳細に分かるかと言ったら、自分になりますよね。
この二つを組み合わせることで、イメージ記憶の効率が上がると考えられます。簡単な方法として、自分でイラストを描き記憶するのが一番効果的だと思います。
自分でイラストを描くことで、当事者意識をもつことができ、覚えるときのイメージが強化されると考えられます。是非試してみてください!
最後は割り切りも重要!
「覚えたことは絶対に忘れないぞ!」と思って暗記している方もいると思います。この考えが間違っているとは言いません。
ですが、言ってしまえば試験などは、「試験日のときだけ完璧に暗記していれば問題ない」これが事実になります。「試験が終わったら、きれいさっぱり忘れていても構わない」このくらい割り切って暗記しましょう。
「絶対に忘れない」と考えていたら、暗記に時間がかかってしまいます。また精神的にも追い込まれてしまうと考えます。
「試験当日だけ暗記している状態になれば、それでいい」と割り切って考えることが正しい暗記法のスタートラインと考えて良いと思います。
まとめ
暗記の効率を上げるためには、ただ闇雲に暗記するのではなく、4つの記憶法を理解するのが一番の近道になると思います。
最初は慣れていなく抵抗があるかもしれませんが、この方法を覚えることで勉強以外でも使うことが出来ると思います。
勉強ができるということは暗記が上手いことになります。これからは、暗記にも目を向けて学習することをオススメします。